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懇親会の準備裏側

 講演会は無事に終わり、会場を移して懇親会だ。

 懇親会の位置づけは、参加者である皇太子殿下たちの親睦を深め交流を図り、今後の協力体制を築いていく場であり「ちょっとお堅く、上品な飲み会」といったところだ。


 大陸殿下会では、当番国によってかなりお国柄が出るのが、この懇親会。

 基本的には、立食形式、ビュッフェ形式、着席形式で飲食が提供されるが、国によっては敷物はあるものの、地べたに座って花の咲く木を見ながら飲食するといった、風変わりなものまである。

 それはそれでその花を愛してやまない国民性がよくわかって、素晴らしい体験だった。


 さて、我が国の懇親会は、俺が渾身のプロデュースをした。

 まず、立食、ビュッフェは選択肢から外した。これは経験上、脱走する輩が多数出るからだ。

 コミュニケーション能力が高い殿下は、積極的に親睦を深めるのだが、コミュ障の殿下は、気づくといなくなっている。多くの者は会場の外で、葉巻を吸ったり、置いてあるソファセットに座って時間を潰していたり、最悪は自分の部屋に帰ってしまったりする。

 1番驚いたのは、お手洗いで寝ている殿下がいたことだ。

 なので、俺は消えたらすぐにわかるように、円卓の着席方式にした。

ふふふ。これなら逃げられない。

 

 そしてさらに、コミュ障殿下のためにプログラムを工夫した。

 乾杯の後は、通常はご歓談の時間でこれが30分以上あるので、コミュ障殿下には1番ハードルが高い時間だ。

 ここで俺は自己紹介タイムにした。(俺が司会)

 そしてそれが終われば、我が国の紹介の劇!

 そう。劇ね。

 我が国に伝わる建国の英雄のお話だ。

 ここは王立学園の生徒の力を借りて、生徒達の劇と歌でほんわかムードを演出。

 そして、最後にビンゴゲーム大会!

 もちろん賞品は我が国の特産品!

 特賞は我が国ご自慢の薬草!

 効能は夜にとっても役立つアレだ。(ご想像にお任せします)

 それ以外は、これから各国に売り込みたい製品である。

 あわよくば商談に持ち込めたらと目論んでいるのは、ここだけの秘密だ。


 俺、いろいろと考えているだろう。

 でも言っておく。

 今回の大陸殿下会の企画、運営は儀典室の面々が尽力してくれた。

 王立学園の生徒の劇には、教育課。

 料理は料理部…

 ビンゴゲームは産業課。

 それはありとあらゆる人間の力の結集。


 みんな、ありがとう。感謝している。

 大陸殿下会の最後に面々の労いの紹介を入れる予定。

 それは俺のサプライズ。

 みんながどんな顔をするのかいまから楽しみだ。

 



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