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 Side=第三者∥Beginning∥『Spiritual world』



 暗闇に似た空間。だが、違うのは夜空の様に星が鏤められている。


 その空間に、上質な椅子が9つ置いてある。

 位置に統一性はなく、様々な所に置いてある。


 空間の中心に一番近い椅子の上に、フナブ・クーが現れる。

「皆・・・集まっておるか?」


 確認を取るように、声を出す。


 すると、他の8つの椅子にも他の神々が現れる。

「ティハッハハ!!俺は居るぜ?」

 モートが椅子の上に立ちながら言う。


「我も居る」

 ケルヌンノスは腕を組みながら目を瞑って言う。


「私も・・・居る」

 上品に椅子に座りながらエルが言う。


「僕も居るよ!ここに居るよ!!僕居るよ!!!」

 クロノスが足をばたつかせながら叫ぶ。


「五月蠅い餓鬼だねぇ~・・・ぷはっ!」

 クロノスを睨みながらカーリーが一升瓶をラッパ飲みする。


「酒臭いわよアンタ!?どうしてコイツの隣なのかしら・・・ホントついて―――」

 テフヌトはブツブツと何かを言っている。


「クロノスはもう少し静かにした方が良いんじゃありません?」

 ユースティティアが微笑みながら言う。


 辺りを見渡しながらフナブ・クーが自分の目の前に居る神を睨み、言う。

「アンラ・ユンマ―――貴様は何をやったのか解っているのか?」


 空間に殺気が満ちる。

 他の神々も同様の殺気を放ち、アンラ・ユンマを睨む。


「ククク・・・解っているかだって?もちろん解っているさ。で、それがどうした?」

 笑みを浮かべながら答えるアンラ・ユンマの目の前を、炎が横切る。


「―――・・・モート、どう言うつもりだ?」

 アンラ・ユンマはモートを睨み付ける。先程までの笑みはない。


「それはこっちの台詞だ。俺等の主に何をしようとした?」

 モートは手に炎を生み出す。その炎で辺りが少し明るくなる。


「フンッ!俺等の主、か・・・。人間如きに落ちたな?」

 そう言ってまた、笑みを浮かべる。


キィィィィィィン――――。


 カーリーが腰に下げていた剣を抜き、アンラ・ユンマの首筋に突きつける。

「あんまり調子に乗るんじゃないよ?」


 アンラ・ユンマは辺りを見渡す。フナブ・クー以外の神々は立ち上がり、攻撃態勢を取っている。


「ご執心だな。あんな餓鬼に」

 そう言ってアンラ・ユンマは足を組む。


「私を怒らせるなよ?悪神・・・首を落としてしまいそうだ」

 そう言ってカーリーは剣を握る手に力を入れる。


 それを横目に見て、アンラ・ユンマは笑う。

「ククク・・・ハッハハハハ!!そこまでか!?そこまであの餓鬼に肩入れするのか!?」


シュッ!!


 アンラ・ユンマの顔すれすれを矢が通り過ぎる。そしれ、薄くアンラ・ユンマの頬に赤い線が浮かび上がる。


 その傷に触れながら、アンラ・ユンマは矢を放った神を睨み尋ねる。

「ケルヌンノス・・・どう言うつもりだ?」


 ケルヌンノスは弓を構えながら言う。

「我も・・・自分が仕える王を愚弄されれば、頭にもくる」


 ケルヌンノスの額に青筋が浮き出す。沸々と怒りが沸き上がる。


「仕える!?他の奴もそうなのか!?あんな餓――――そうか、皆そこまで落ちたか」

 辺りを見渡しながら、アンラ・ユンマは何か納得したように眉間に皺を寄せる。


「アフリマン―――次はねぇーぞ?」

 モートが炎を消しながら呟く。


 モートが炎を消すのと同時に、他の神達も各々の椅子に座る。


 すると、先程まで黙っていたフナブ・クーが口を開く。

「アンラ・ユンマ・・・貴様から暫く力を封印させてもらう」


 そう言って、フナブ・クーは右腕を翳す。その瞬間、アンラ・ユンマの体が光る。


「ケッ!・・・まぁ、良いさ。この餓鬼はきっと自ずと俺同様になるさ。自ら―――醜悪を選ぶさ!!!!ハッハハハハ!!!」


 アンラ・ユンマは笑いながら、この空間から姿を消した。


「モート」

 フナブ・クーはモートの名を呼ぶ。


「何だぁ、爺?」

 モートは不機嫌そうにフナブ・クーを見る。


「我等の主はどう思う?」


「知らないね。てか、爺言ったろ?「落ちる時も、朽ちる時も共に」って。俺等はあの言葉に偽りはねぇーよ」

 そう言ってモートは煙草に火を点ける。


「皆も・・・それで本当に良いのか?」

 フナブ・クーは確認を取る様に他の神々に尋ねる。


「私達の思いは変わりませんよ?」

 ユースティティアが微笑みながら言う。


「正義の神が良いのかい?そんな事言って?」

 カーリーが腕で口を拭いながら尋ねる。


「えぇ。サヤ君こそが私の正義ですから」

 目隠ししいて、表情は解らないがきっと満面の笑みだろう。


「これからどうするの!?」

 クロノスが尋ねる。


「修行だ」

 モートが煙草を握り潰しながら答える。


「修行と言っても、坊やは十分強いじゃない?それなのに修行ってあの子どこまで欲張りなの?それに―――」

 テフヌトはまた喋り始める。


 それを無視してモートが言う。

「強くさせるんじゃねぇー感覚を覚えさすんだよ。殺される感覚って奴を。今の主は死の淵に立った事が少なすぎる。それに、殺すって事も知らねぇー。それじゃぁ、駄目だ。まずは体に教え込む。それからだ」


 そう言ってモートは消える。


「・・・私・・・役に立たない・・・かも」

 そう言って、エルも消える。


「僕も本気出して良いの!?ねぇー」

 足をばたつかせながら、クロノスが消える。


「面白くなって来たわね」

 一升瓶を飲みながら、カーリーが消える。


「王の為、一肌脱ごうか」

 頷きながらケルヌンノスが消える。


「私はサヤ君のお話相手にでもなろうかしら?」

 ユースティティアが微笑みながら消える。


「私も今回は役に立たないかも。それよりも今のユースの発言は聞き捨てならな―――」

 テフヌトがブツブツ言いながら消える。


 残ったフナブ・クーは空間を見上げる。星々が輝く。そして、フナブ・クーは険しい表情を緩ませ、微笑みながら呟く。

「全ては―――主の為に―――」


 そして、フナブ・クーも消えた。



 Side=第三者∥Out























 Side=サヤ∥Beginning∥『Reload』∥

修行1日目



 修行です。と、その前に。

「俺の魔眼の副作用ってなんだと思う?」


 俺は目の前に居るモート・クー爺・ユースに尋ねた。


「儂等には解らんぞ?」

 クー爺が答える。


「やってみるのが早いだろ?」

 モートが言う。


「でもさ、なんか危ない副作用だと嫌じゃん?」

 俺は腕を組みながら言う。


「私達が居るから大丈夫なのでは?」

 ユースが言う。


「そうだなぁ~でもさ、副作用ってのが良く解らないだよね。一生続くモノじゃないらしけどさ。一定時間過ぎると治るらしい。結構適当だよね」


 て言うか、これって副作用って言うのか?作者の国語力が足りなくてこうなったんじゃ?


「まぁ、やってみろよ?」

 モートが煙草を咥えながら言う。


「そうだな・・・んじゃ――――『朱眼・開眼』―――」


 すると、俺の左目の視界が閉じ、右目だけ視えている状態に。


「お主の右目の周りに、赤い刺青みたいのが浮き出ておるぞ?」

 クー爺が俺の右目を見ながら言う。


「マジで!?」

 俺は刺青に触れる。特に違和感はない。あると言ったら・・・・。


「なんか、皆の魔力の流れが読めるよ?」

 俺は3人を凝視する。すると、アレだよNA○UTOの白○的な感じ。でか、伏せすぎて解らないか?まぁ、その○眼で視た相手の様に、魔力の流れが読める。


 すると、モートの魔力が右手に集中する。

「えっ!?何しようとしてるの?」


 俺は後ろに下がりながらモートに尋ねる。


 すると、モートが叫ぶ。

「避けろよ!!!」


 その瞬間、モートの右手に集まった魔力。つまりは炎が俺に向かって放たれる。


 なっ!?


 慌てて逃げようとした時、俺は異変に気付いた。

 炎の軌道が読める。


 俺は炎をギリギリ避ける。


「お!?」

 モートは何故か楽しそうに驚く。


 炎は森に入る前に爆発した。


ドゴォオオオォォォォオオオオォォォォオオオン!!!!


 冷や汗が尋常じゃない程流れ出る。

 あれ・・・俺避けなかったああなってたの?あんな感じに爆発したの?


 俺はブリキ人形の様にギギギ・・・と振り返り、モートに向かって叫ぶ。

「アレ死ぬじゃん!!!」


 するとモートは笑いながら言った。

「ティハッハハ!!避けられたから良いだろ!?」


 コイツ・・・危険だ。


「その『朱眼』と言うのは魔力の流れを読めるだけじゃなく、魔法自体の動きも読むのか?」

 クー爺が俺に尋ねる。


「ああ。でも、魔法だけなの―――んなっ!!」

 すると、いきなりユースが俺に剣で攻撃してきた。


 俺の目を狙って突き。

 それを俺はしゃがんで回避。


 すると、今度は蹴りが繰り出される。

 それを俺はしゃがんだまま、後ろに飛ぶ。


 次に、ユースは俺に向かって剣を投げる。

 それを俺は心臓ギリギリでキャッチ。


「おい!?ユース!!殺す気か!?」

 俺はまた、大量の冷や汗を流しながら叫んだ。


「あら、無傷で良かったじゃない」

 ・・・モートと同じ事言っている・・・。


 すると、ユースが言う。

「どうやた、魔法だけじゃなくて物、人の動きも解る様ね。結構本気でやったけれど、全部避けたしね」


 確かめる為でも・・・もっと優しい方法があったのではないでしょうか?

「でも、俺の身体能力って最強に近いし・・・もしかしたら―――」

「それはねぇーよ」


 モートが否定する。

「何で?」

 俺はユースに剣を返しながら尋ねる。


「お前の身体能力は確かに最強だが、あんなに完璧に見切れる訳はねぇーよ。それこそ経験がないとな」


 成る程。じゃぁーやっぱりこの眼・・・は・・・、

「痛ぇえええええぇぇぇぇぇぇええええええぇぇぇぇえええぇぇぇ!!!!」

 俺は地べたに転がりながら叫んだ。


「「「なっ!?」」」

 御三方は吃驚して俺を見る。


 けれども、直ぐに冷静になり状況分析。


「どうやらコレが副作用と言うやつかのぅ」

 クー爺が呟く。


「この様子だと、痛みの様ですね」

 ユースが呟く。


「ティハッハハ!!それも激痛だな!!」

 モートは笑っている。


 てか、

「助けろ!!!!痛えぇぇえぇえぇえええぇぇぇぇぇえええええ!!!」


 俺は、その日丸々激痛に襲われた。










 修行二日目



 昨日は死にかけた。激痛は丁度二十二時間で治まり、何とかなったが。あまりの痛さにショック死しそうだった。俺が「もう駄目」と呟く度にユースが、「私がついている」と優しい言葉をかけてもらい。なんとか乗り切ったが、

今思い出すと、激痛の原因ユースにもあるじゃんと。まんまと騙された。


 そして、今日の神々は!!


「激痛姿の坊や見てみたかった~」

 テフ。


「僕も見たかったよ!スッゴク見たかった!!」

 クロノス。


「アレは中々じゃった」

 昨日に続きクー爺。


 んで、今日は『蒼眼』の試し。


「んじゃ!やりますか―――『蒼眼・開眼』―――」


 右目の視界が閉じる。


「『朱眼』と同じで刺青浮き出てる?」

 俺は尋ねる。


「ああ。青い刺青が浮き出ておる」

 クー爺が答える。


「カッコイイ!!サヤカッコイイね!!」

 クロノスがぴょんぴょん跳びはねながら叫ぶ。


 少し嬉しい。


 んでも、能力なんだっけ?『朱眼』と違って流れとか解らないし。


 すると、

「行くぞ?」

 クー爺が俺に掌を向け、そこから雷が放たれる。


「んなっ!?」

 昨日のモートと同じじゃねぇーか!!


 俺は咄嗟に雷に手を向ける。

 すると―――


シュゥウゥゥウウウウウウゥゥゥウゥゥ――――


「・・・な?」

 俺は自分の手を見ながら驚きの声を出す。


 すると、テフが言う。

「どうやら吸収ね」


 成る程。てか、テフそんなに喋らないな。どうしたのだろうか?


 余談だが、召喚される前にクー爺にあまり喋るなと言われたらしい。


「吸収だけ?吸収だけじゃ・・・・あれ?」

 俺は自分の体の・・いや、魔力の変化に気付く。


 クー爺も気付いたのか、俺の代わりに答える。

「どうやら、自分の魔力に変換できるようじゃな」


 俺これだけで最強じゃん♪


 俺がいい気になっていると、いきなり―――あれ?


「目の前が・・・か・・す・・・む・・・・」


 俺はその場に倒れた。









「んなっ!」

 俺はベッドから飛び起きた。


「何だ。夢か」

 俺は流れる汗を拭う。


「どんな夢を見たの!?」

 ベッドの側の椅子に座っていたクロノスが尋ねる。


「ん?なんかクー爺に魔法で攻撃される夢だよ。しかも途中で俺気失った様だし」


「それ夢じゃないよ?」


 ・・・・ん?

「クロノス・・・何を言っているの?」


「だ・か・ら!夢じゃないよ!サヤ魔力吸収した後眠ったんだよ!?」


 ・・・・ん?



 どうやら、『蒼眼』の副作用は強制睡眠だったらしい。戦場で使えないだろ?













 修行三日目



 今日から本格敵に修行が始まった。

 まず、ユース・カーリーに剣術と言うか、剣の使い方を習う。

 俺は剣を持ってないので、カーリーの持っていた剣を一本借りる。


 修行はかなり過酷だった。一応俺は剣道をやっていたが、そんなもんじゃなかった。


 剣道では絶対にしてこない角度からの攻撃。不規則な動き。

 しかも俺には剣以外の攻撃は禁止。魔法で体を強化するのも禁止。躱すのではなく、捌けと、何故か動きに制限がかけられている。


 一応は頑張って捌いているが、最後は必ず腹に一発くらい気を失う。


 ユース・カーリーが交代、交代で俺の相手をしてくれる。


 カーリーはやっぱり鬼だった。

 俺が苦しむ顔を見て、喜んでいた。


 ユースはきっと優しいのだろう思ったが、ユースもカーリーに劣らずの鬼だった。

 容赦なく俺の腹に一発入れてくる。


 こんな修行が1ヶ月続いた。



「フンッ!」

 カーリーが俺の目を狙って剣を突いてくる。

 それを俺は剣で上へ捌く。


 次に、後ろに居たユースが剣を振り翳して斬りかかる。


 俺はそれを左手に持っているもう一本の剣で下に捌く。


「・・・まぁ、良いじゃないの?」

 カーリーがどこから出したのか、酒を飲みながら言う。


「そうですね。動きに制限があるなか、中々です」

 ユースが剣を鞘にしまいながら言う。


 どうやら免許皆伝の様だ。


 俺の学習能力と言うか、飲み込む速さは異常で直ぐに本物の剣術を覚えた。

 本物と言っても、実戦向きで殺しの剣術だ。

 それでも、十分に・・・いや、十二分に戦える。


 すると、

「今度は我の番だな」

 そう言って、ケルヌが現れる。


 どうやら最近俺の召喚関係無しに皆現れる。どう言う事?


「ケルヌの修行は何?」

 俺は汗を拭いながら尋ねる。


「組み手だ」

 すると、ケルヌの後ろからクロノスが現れる。


「クロノスも組み手なのか?」

 俺が尋ねると、クロノスは否定する。


「違うよ!僕はサヤの動きを遅くする係だよ!!」


「・・・へ?」


 俺はケルヌを見る。


 すると、ケルヌが修行内容を説明する。

「クロノスに王の動きを遅くしてもらい、我の動きを早くしてもらう。それで組み手を行う」


 どう言うハンデですか?


「これぐらいじゃないと、王の修行にならん!」

 そう言って、ケルヌはクロノスの頭を撫で、クロノスに頼む。

「では、始めてくれ」


 もうですか!?


「うん!」

 クロノスが満面の笑みで頷く。


 えっ!?今からですか!?


「では、行くぞ!!」

 そう言ってケルヌが異常の速さで突っ込んで来た。


 あぁ~・・・俺の命日だ。


「ぎゃぁあああああぁぁああぁああああああぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!」


 森に、俺の叫び声が響いた。









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