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父,娘  作者: ハミル
3/3

④ カレーなれ

三角巾を被ったアユラ、腕まくりをして精気に満ちた表情だ


「よし、今日はカレー作るぞ。ダディ驚かせてやろう」


冷蔵庫を睨みつけて野菜室を開き漁り始めた


「にんじん、じゃがいも、たまねぎと、お肉お肉は・・うーん鶏肉でいいか。あとはうーん、果物?とりあえず桃入れておこう、よし」


調味料の選定に移り大好きなソレを用意した


「ダディが作るといつも辛いから、これを入れて、よしOK!」


玄関のドアが開き、父帰宅


「ただいま」

「ダディ、おかえり!ご飯できてるよ!」

「おーアユラ。カレー作ってくれたのか!ありがとう。うまそうだな」

「すぐ食べる?それともお風呂にする?それとも」

「またドリフ見てたのか」

「あいーん」

「よし食べよう」


父は背広を脱いで2人掛けの食卓に腰掛ける

正面に娘が座った


「いただきます」


父は微笑んで一口やって、唇を再び開いた

「うまい」

娘は破顔一笑して一口した

「あまい」


冬天の折

蝋梅の木々が豊かに時を迎えていた

幾手にも分かれた枝の先々で淡い黄色が咲き誇る。中央部をマゼンタが主張してその存在を確と示していた


アユラの人生に甘系カレー極みの枝が通った

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