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エピローグ
渡が五機の探査機の次なるオペレーターとして白羽の矢を立てたのは、野宮守だった。
あかつき、ジオットを擁する守のチームに五機が加わることで、合計七機の大所帯となる。
この大所帯を守は、このあとに行われる第二弾、第三弾のグランドツアーでうまく使いこなす。
この圧倒的なチーム力を背景に、全史レース五〇〇ページ達成一番乗りの座をあかつきが掴み取る。
全史レースで勝者となったあかつきには、好きな願いを一つ叶えるというボーナスが与えられることになった。
その権利をあかつきは、「今まで全史レースから脱落したすべての探査機を、運用停止状態から復旧すること」とした。
後日、全史レースの終結を祝う会が催されることになった。
パーティー当日、会場で二〇〇機の探査機と彼女達のオペレーター達が一堂に会した。
あかつきとそのオペレーターである守が祝福を受けている最中、会場内に正装した男があらわれる。
男ははやぶさたちが着席しているテーブルに近づいていく。その姿に、はやぶさが真っ先に気づいた。
はやぶさに抱きつかれた男は、手にしていたものを落としてしまう。
落としたのは、形も色も異なる五種類の花をあわせて作った、花束だった。




