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ニアとスターダスト

 ある日、渡が学校から帰ってくると、いつもの座卓を囲む輪に知らない探査機ちゃんが二人いた。


 ハスキーははやぶさの膝にいる。


 さっちゃんははやぶさの対面位置でお茶をすすっている。


 渡のいつもの席は見知らぬ二人が埋めているので座れない。


 知らない探査機ちゃんの正体は、小惑星探査機ニア・シューメーカーと、彗星探査機スターダストの二人だった。 


 ニアとスターダストは、はやぶさとさっちゃんを自分達のオペレーションチームに引き抜こうとやってきたのだった。


 二人がこのタイミングではやぶさとさっちゃんを引き抜きにきたのは、渡辺渡がJAXAから正式にスペースクルーとして任命されたからだ。


 二人、とくにニアは、渡のことを未熟なオペレーターとみなしていた。


 探査機は基本的にオペレーターの指示で宇宙探査を行うので、オペレーターの能力は、そのまま探査機の全史の内容に直結することになる。


 このままでは、はやぶさ姉妹が全史レースで不利になってしまう。


 そう考えたニアは、姉妹を自分とスターダストのチームに誘いに来たのだった。

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