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第3話
部屋は外から鍵がかけられて出ることができない。小刻みに身体が震える。ベッドに寝転がっていたがいてもたってもいられずに5分ごとに体勢を変える。
不安だ。恐怖が体の中を駆け回った。
ガチャ。扉が開くとスーツの男が立っていた。緊急事態だというのにジェルでしっかりと髪を整えていることに腹が立った。
溜め込んだものを一気に吐き出すように問いかけた。
何が起きているんですか。僕の体は本当に大丈夫なんですか。
スーツの男はそれに答えることはなかった。
おもむろにスタンガンを取り出すと
僕の体にそれを当てた。体に鈍い衝撃が走る。
ああぁあぁぁ
記憶が飛ぶまでの間に限界まで頭を回転させたがやはりこの状況を把握できない。
手先が動かなくなる。ヤバい殺される。