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恐怖と災難
しばらく歩いていた
踏むとギシギシ言う床
ところどろこ破れたカーペット
今にも何かが出てきてもおかしくなかった
そう誰しもが思いそれだけは起きてほしくなかった
しかし不運にもそれは起きてしまった
とつぜん少女が腕をつかまれた
振って無理やり放そうとした
しかし誰もいないでも確かに
誰かに引き寄せられていた
少年はその少女を助けた
いったい何が起きているんだ
少年はそう思った
少女はあまりの怖さに
少年から離れない
普段なら笑うところだが
今回ばかりは笑うことさえできない
しばらく歩くと
鏡がある通路に出た
そして今度は
誰もいないのに
鏡に誰かが映る
黒い影が通ったり
しながら不気味に思い
走り抜けた
そしてつぎは
床が抜け少年が落ちそうになった
幸いみんなに助けられたが
少年は震えが止まらなかった
次々と災難が襲う
物が落ちる
壁の絵がこっちをにらむ
そして
大きな広場へと戻った
はじめにいた場所
何が起こっている
少年は震えながら思った
震える少年の前にさらなる災難が襲う