おまけ:系統別スキル(近接職?)説明その2
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の続きです。付け足すのでも良かったのですが、せっかくなのでその2としました。
『飛』系
体内の魔力を使い、魔力を投擲物や【空刃】のような魔力をつかったスキルを制御するスキル。
飛ばしたものをコントールすることができる。【角】系とは違い、軌道を変えるのではなく飛ばし続けることもできるが、スキル発動中は常に意識を割く必要がある為、自身の動きがおろそかになるリスクがある。
遠距離の攻撃を多用する【狩人】【弓術士】【軽業士】が覚えることが多い。
種類
【飛矢】
作中では登場していないが、最もベーシックな【飛】系のスキル。飛ばした矢を制御できる。
似た技に軌道を変える【角撃ち】があるが、こちらは常に制御して矢を飛ばしている。しかし、意識を割く都合上、常に複数の思考を持つ必要があり一般的には【角撃ち】が優先されやすい。
【飛斧】
トアが使用するスキル。投擲した斧の軌道を操ることができる。また、斧そのものを回転し続けられることができ、強力な攻撃手段になっている。作中では風を纏う敵を切り裂く描写があるが【飛斧】はあくまで飛ばした斧を制御するスキルであり、実はダンジョントレジャーである斧の効果で風を纏っている。トア本人はそのことに気づいてはいない。制御には熟練を要する必要があるが、トア自身が並列した思考が得意の為使いこなせていた。
【飛竜斧】
【飛斧】が成長し別のスキルとなったもの。【竜】の加護を持つ。より精密なコントールに加え投擲した斧の回転が強力になっている。さらに【飛斧】と違い、これはスキルの効果でも風を纏うようになっている為、斧との相乗効果で強力な風を起こし纏うようになる。風そのものにも敵を切り裂く効果が付与されている。牽制、指示、奇襲等あらゆる場面で使われる。斧自体の速度が大変速いために制御は困難であるがトアは常に戦場の状況を把握し適切な場所に斧を差し込むことができている。
【飛燕】
小清水 千早が使用する。【空】系の魔力の刃に【飛】系の性質が付与されている。
技の効果については『系統別スキル解説1』を参照。
『剛』系
体内の魔力を大幅に消費することで剛力を発揮し、強力な攻撃をすることができるスキル。『重』系のスキルと似た効力を持つが攻撃力自体はこちらの方が上となっている。しかし、攻撃には独特のタメが必要であり攻撃そのものも身体に大きな負担がかかる為に戦士職においては心身が伴ったものにのみ使いこなせる最上級の技の系統となっている。基本となるスキルは存在せず、この技の存在自体が奥の手となる。
【金剛重撃】
巨人族のイグラが使用する。【重撃】を攻撃力方向に極めたことで【剛】の性質を持ったもの。金剛力持った必殺の一撃を放つ。攻撃の際には【凶化】と呼ばれる身体強化が必要であり反動も大きくタメも大きい。しかし威力は絶大で結晶竜の鱗にヒビを入れて見せている。
【四連剛斬】
小清水 千早が使用する。四連続の斬撃を剛力を持って放つ奥義。【連】系の性質を併せ持つため手数と威力を両立させている。刀を鞘にしまうタメ動作を必要とするが【飛燕】や他の【侍】の技から繋げることで隙を減らしながら動作に入ることができる。
『化』系
秘められた力を解放し一時的に自身にバフ効果をかけるスキル。主に亜人族が習得することが【狂戦士】などの一部の上司職も習得することがある。強い戦闘力を得る代償として反動が大きく、使用者にリスクがある場合が多い。恒常的に変化し続ける【魔人化】【竜人化】等の【人化】とは違う点に注意。
『獣化』
トア、黒狼族など獣人全般が使用する。獣人の固有スキル。本能に由来する己の力を解放する。
獣人の戦士職ではこのスキルの有無でその者の評価が変わるほど象徴的なスキルであり、優れた戦士の証となっている。『化』系の中ではリスクが最も少なく使い勝手が良い。効果は身体能力の爆発的な向上に加え元々もっている獣人の特徴がより強化される。犬族ならば嗅覚や聴覚、猿族ならば器用さといった感じ。副作用に関しても個人差がある。未熟な使い手であれば本能に理性を追いやられ暴走することもあるが、そういったことはあまりなく。性欲や食欲が増したり、闘争への欲求が強まるなどの対処できる範囲の副作用でおさまる。
『凶化』
イグラが使用する。巨人族が習得することが多いが固有のスキルではなく他の種族でも習得自体はできる。自身の闘争心を限りなく高め、身体の限界を超えて己を強化するスキル。効果は絶大だが反動が大きく一度使用すると戦闘不能になることが多い。基本的に大人しい性格や自制心の強い者に発現する為に暴走する危険性は少ないが、スキルスクロールやクラスの影響で成長に関係なしに習得してしまった場合は使いこなすことができず理性を失い暴走することがある為、注意を要する。
『旋』系
体内の魔力を使い薙ぎ払うような動作の攻撃を強化するスキル。大剣や薙刀など、大きな刃を扱うクラスが習得することが多い。威力よりも攻撃範囲を拡大することに重きを置かれている。出が早くリーチに優れる為に多用されるが、仲間を巻き込まない様に立ち回りに工夫が必要。近接職全般が習得できる。使用時は一回転する必要があるが、横方向、縦方向でも回転さえすればよい為、攻撃時に使って行動をキャンセルしながら軌道を変化させることができる。空中で使うことで自身を縦に回転させ振り下ろすこともできる。
【旋刃】
最もベーシックな『旋』系スキル。一回転することで薙ぎ払いの攻撃範囲を魔力によって広める。
動作は一回転する必要があり、習熟に応じて攻撃範囲の調整ができる。共闘時は前半分の回転時のみ攻撃範囲を広げるなどの技術が必要である。【閃】系のスキルで突撃し、このスキルで一度に複数の敵を巻き込むと言った捨て身の使い方もある。
【旋風刃】
トアが使うスキル。【旋刃】の効果に加え強い風を発生させる。相手を吹き飛ばしたり、風を使った防御にも使える。意識することで風そのものに相手を切り裂く効果を加えることもできる為非常に強力。他スキルとの連携もできるため、使い勝手が良い。トアは通常の攻撃に混ぜることで軌道の変化や他スキルとの連携などでこの技を使っている。
【飛竜大旋風】
トアが使うスキル。【竜】の加護を持つ。効果はより強力で広範囲の【旋風刃】。風そのものが相手を切り裂く追加効果も大幅に強化されている。攻防一体の技となっており、非常に強力ではあるが二振りの斧を使う必要があり、一つの斧では使えない。【旋風刃】で回転してから連続で放つこともできる為、場合によっては初弾を当ててから回避不能の必殺技となる。魔力の消費が大きい為、トアの奥の手の一つである。
ほとんどトアのスキル紹介になってしまった……。
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