表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミック&書籍発売中!!】奴隷に鍛えられる異世界生活【2800万pv突破!】  作者: 路地裏の茶屋
第十章:ニグナウーズ国編【英雄と勇者、そして謀略】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

329/526

第三百六話:激闘の翌日

 鳥のさえずり、天窓から差し込む朝日、転がっているポーションの瓶……ろくに動かない体。


「……死ぬかと思った」


 それはもう苛烈な戦いだった。特に他に対抗意識を燃やしたファスによる猛攻はすさまじく、元の世界でも知らない分野の攻め方をされてしまった。絶対叶さんが何か吹き込んだのだと思う。

 フクちゃんの【催淫】の効果もあり、限界を超えてしまった感あるぜ。四人同時はマジで考えないとヤバイ。


「ぅん……おはようございます。ご主人様」


「おはようファス」


 となりでファスが起きたようだ。フクちゃんが作ったキャミソールを着ており、髪が朝日に照らされて光っているようだ。淡くほほ笑んで、体を寄せて頬にキスをしてきた。


「ちゅ、こうして起きるのも久しぶりですね」


 そのまま嬉しそうに甘えてくる。……あぁ、このまま溺れてしまいそうだ。


「ほんとにな、というかあんまり寝てないような気がする」


「そうですね。夜が白むまで励みましたから。私も少しは体力がつきました」


 【クラス】レベル測定不能ともなると、体力もつくらしくいつも一番に眠るファスも最後まで頑張っていた。


「これは……毎回だと身体が持たないな」


「ふふふ、可愛かったですよ。私達のご奉仕はどうでしたか?」


「……良かった」


 ちょっと直視できない。すると反対側からもスルリと手が回される。


「あー、また、こっそりお話してる。おはよう真也君」


「おはよう叶さん」


「うん、ただれた朝だねー」


 叶さんもキャミソールを着て、キスをしてくる。本当に爛れた朝だ。元の世界にいたときのことを考えると今の光景を到底信じられないが、そんなことを言えないほどに身体に教えられております。

 というか、制服の時とか聖女のローブとかの見た目ではわからなかったが、叶さんはわりと胸が大きい。腰回りが細いのにどうしてそこだけ肉が付くのか不思議だ。


「真也君? どうしたの?」


「ご主人様……目線が胸にいっていますが」


 冷気を感じるぜ。


「いや、普段の服装からだと印象が違うなぁと」


「あぁ、ほら。下着と服装でおっぱいを小さく見せてたんだよね。中学の時に大きくなり始めて、なんとなく恥ずかしくなっちゃってさ。でもたまにはラインのでる服装もいいかもね」


 ちょっとした単語でも年頃の男子は反応するから止めて欲しい。ただいま賢者モードなのでなんとか平静を保って話を続ける。


「なるほど、女子は大変だね」


「まぁね、それを言うなら真也君も凄い体になってるよね。服を着たらそうでもない感じなのにムッキムキというか詰まっているというか」


「鍛えてますから。でも、普通とは違う筋肉の付き方をしている感じはするなぁ。体重も見た目以上についていると思う」


「私の眼で見ても、変化があるように見えます。元々しなやかな筋肉でしたが、より密度が上がっています【竜人】の肉体と言えるかもしれません。それに……やっぱり私達も調子がいいような気がします。行為による疲労があまりないですね」


「私達も変化があるのかな? フクちゃんの泡とトアさんの料理のおかげで体の調子がずっといいから変化がわからないや。でも確かに体がスッキリしているかも、肌もツヤツヤ……」


 二の腕をつまんで確認する叶さん。えぇ、僕は割と疲れ果ててるんだけどな。でも頭は意外なほどにスッキリしている。


「ご主人様の【竜人変化】のレベルが上がれば変化も顕著になるでしょう。……期待します」


 どことは言わないがどこを抑えて僕を見るファス。いや、そんな目で見られても。


「マスター、おはよー」


 フクちゃんがのしかかって来る。だぼだぼのシャツを被り、おそらくそれ以外は何も着ていない。


「おはようフクちゃん。疲れてないか」


「ぜんぜん、あのね、とっても気持ちよかった」


「グフッ……まぁ、それは良かったけど」


 なんだろう、見た目幼女に凄いことを言わせてしまった。社会的に凄いことをしてしまっている気がする。これが他の転移者にバレれば、もう言い訳はできない。まぁ、それでもわざわざ僕とこういうことをする為に人間の体を手に入れたフクちゃんを拒絶することはあり得ない。そもそもフクちゃんから逃げられるわけないし。これも覚悟なのだ。と、心で言い訳をして平静を保つ。


「大丈夫だよ真也君。ここ異世界だし! というかハーレムパーティー組んでいる時点で今更じゃない?」


 ビシっと親指を立てる叶さん。貴方一応聖女なんですから、もう少し慎みを持ってください。


「そうですね。しっかり愛し合うことは非常に大事だと思います。とても満たされます」


「告白するけど、僕も嫌いじゃないと言うかむしろ好きだし、だけどだからこそしっかりしないと溺れそうで怖いかな」


 もうここまできてムッツリを隠すことも無いっていうか普通に色々バレている。


「……正直ちょっと癖になっている自分がいるかも。でもでも、ちゃんと我慢できる……と思う?」


「疑問形で返されても」


 話している間に身体も動くようになってきた。伸びをして体を起こす。

 皆も起きたしそろそろ活動しよう。


「トアも起こしましょう。トア、朝ですよ。ご飯を作りましょう」


「ワフー、スピー……ムニャ……朝だべか…うーん、旦那様おはようございますだ」


 ファスに揺さぶられ体を起こすトアは……普通に全裸である。ファスもそうだがトアも恥ずかしいという感情がかなり薄い。その圧倒的胸部装甲に目が吸い寄せられる。その大きさでどうして重力に逆らえるのか、物理学者でもわからないんじゃないか。


「……旦那様。昨日はさんざん、これで楽しんだのに、飽きねぇだな。まぁオラとしては嬉しいけんども」


「トア、すぐに服を着ないと吊るしますよ」


「なんだろう、ちょっと拝みたくなるね」


「きょにゅうの【スキル】ないかなー」


 そんな感じで、僕等の一日が始まるのだった。

……まさか、朝の描写だけで一話使うとは思わなかった。


ブックマーク&評価ありがとうございます。更新頑張るのでポチっていただけると嬉しいです。

感想&ご指摘いつも助かっています。一言でもいただけるとモチベーションがあがります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 巨乳は正義。しかし貧乳も正義。況んや程良いのも勿論ジャスティス。  但し、私は尻だ。
[良い点] 龍は多淫と言いますから、レベルが上がればきっと凄いことに(笑 ……まぁ、この場合の龍って、西洋の竜、つまりドラゴンではなく、日本や中国の蛇みたいなアレのことなんですけどねぇ
[気になる点] これ、処女厨の勇者からしたら叶さんとファスってどういう判定なんだろうか [一言] 真也君がどんどん開発されていっていますね、耳年増な聖女様です。 ハーレムメンバーは最低でも後4人居る……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ