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【コミック&書籍発売中!!】奴隷に鍛えられる異世界生活【2800万pv突破!】  作者: 路地裏の茶屋
第七章:恋人の街編【向き合う心と穏やかな誓い】

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第百九十六話:新スキルをください。

 その日は、もう夜だったこともあり宿に帰って、簡単な食事を済ませた後すぐに寝た。

 翌朝、周囲の物音で目を覚ますと、すでにファスと叶さんが着替えをすませているようだった。

 

「ふあぁ……おはよう、二人とも早いな」


「おはようございます。起こすつもりはなかったのですが……」


「私は、色々新発見があったから、千早ちゃん達に報告してたの。【竜の武具】を真也君が入手したっていう噂も流してもらうように、お願いしたからね」


 外を見るとまだ薄暗い、日が顔を出すか出さないかの時間のようだ。

 ちなみに。


「すぴー……わふー」


 鼻提灯でもついてそうなほどに、眠っているのは我らが料理人。

 寝巻がはだけて色々大変なことになっているので起こすか。

 

「トア、起きろ。凄い格好だぞ」


「もうちょい、あと、もうちょっとだけだべー」


 そう言って、体を揺すっていた僕の手を胸に抱き込む。

 そうなると当然、その豊満な胸部装甲に引き込まれるわけで。

 ……し、沈み込むだと。馬鹿な、獣人の性能は化け物かっ! 


「トア、起きないと。朝食前に天井に吊るしますよ……」


「同世代では、私も自信あったのになぁ。あれはちょっと勝ち目が無いかな」


「わふぁ、ちょ、ファス。起きたべ、起きたべぇええええ」


 この件に関しては、小人の作ったナイフよりも切れやすいファスさんによって、宙に浮かべられるトアなのだった。

 一歩間違えれば、僕も標的になるかもしれないので、心の中で合掌だけしとこう。

 そして、叶さん。シャツの上から胸を触るのは止めてください。朝からよこしまな気持ちになりそうです。


「そういえば、フクちゃんは?」


「私達が起きた時にはすでにいませんでした。……リビングにいますね。何かを作っているようです」


 とりあえず着替えてリビングにへ行くと、真っ白な布地が部屋中に広がっていた。

 反物とでもいうのだろうか、様々な長さや形状の布地がフクちゃんの周りに散乱している。


「あ、マスター。おはよう」


「おはようフクちゃん。これ、どうしたんだ?」


「すごいです。布地ごとに魔力の質が違いますし、とても複雑な練り方をしています」


「透かしが入っているのもあるだ。これ、市場に流出したら大変なことになりそうだべな」


「肌さわりも凄いよ。献上品とか色々触って来たけど、断然こっちの方が良い物だと思う」


 ファスがなんか感動し、トアと叶さんも、布地の質に危機感すら口にしていた。

 地下の職人の技術を短期間で吸収したフクちゃんだが、どうして急にこんな量の布地を?


「なにかね。胸がフワフワするのー。何か違うのー」


 ムン、と平らな胸を張ってフクちゃんが布を掲げる。

 絹を超えて、流水のように滑らかなさわり心地の布は、確かに今までよりも何かが違う気がする。


「そういえば昨日、花竜が何か祝福とか言っていたよね。ある意味ダンジョンを攻略したわけだし、何か特典があってもいいよね」


「なるほど。そんなこと言われたな。僕は実感ないけど……」


「でしたら、ご主人様。久しぶりにステータスを確認してみてはいかがですか? 私達、最近まったくステータスを確認していませんでしたし」


「そういや、オラも【旨味抽出】のスキルが使えるようになったけんど、確認したわけじゃねぇだ。でもその前に、腹ごしらえだべ」


 腕まくりをしたトアの号令により、一旦部屋を片付け、簡単な柔軟と運動をしていると朝ご飯が用意された。

 たっぷりの卵にハムとチーズ。ご機嫌な朝食を平らげて、久しぶりに鑑定紙をアイテムボックスから取り出す。

 ファスの呪いが解けるまでは頻繁に鑑定をしていたが、正直その後はあんまり気にしていなかったんだよなぁ。


「じゃあ、まず僕から見てみるか。ところでトア【旨味抽出】のスキルを覚えた時って、鑑定とか無しでスキルの存在に気付けたのか?」


「そうだべ。鑑定はしてないけんど、何となくできる気がしたんだべ」

 

 あれー? おかしいな。僕、それなりに激戦を潜り抜けたはずだけど、一切新スキルの感覚とかないぞ。

 新しいスキルを覚えた気がしないんだよな。 

 まさか、新スキルゼロとかないですよね。


 待て待て待て、えっ? 本当に大丈夫?

 ここで新スキルなかったら、いよいよパーティーでの存在感がないような気がするんだけど……。


「ご主人様? どうされたのですか?」


「……今、全力で祈っている所なんだ」


 神よ、仏よ、精霊よ、ついでに女神様よ。勇者ほどとはいいません、せめてちょっとくらい派手なスキルが出てますように。


「どーんと構えるだよ旦那様。あるもんでやるのも大事なことだべ。工夫する旦那様はかっこいいと思うだ」


「そうだよ。私みたいにスキルが多くても、扱いに困るからね」


「マスター、ドンマイ」


「全然フォローになってないからなっ! あとフクちゃん、まだ結果出てないから。……よし、行くぞ。そりゃああああ」


 鑑定紙を持って、魔力を流す。

 そこに出たステータスは……。

主人公焦る。頑張れ真也君、きっと派手なスキルがでているさ。

展開遅くてすみません。色々書いていたら、文字数が多くなってしまったので一旦区切ります。


ブックマーク&評価ありがとうございます。更新頑張ります。

感想&ご指摘いつも助かっています。モチベーションがあがるので、一言でも感想をいただけたら嬉しいです。


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― 新着の感想 ―
[一言] …何気に『ふんばり』が某RPGの6作目の特技『正拳づき』の如くなんにでも使えるから今さら新しいスキルなんて要らなさそうだけどね(T_T)
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