血と地
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ねぇ、
道
先は見えない、急いで歩いた
ただひたすら、歩いた
動かない動かない動かない動かない
動かない動かない動かない動かない
頼りになるのは気持ちだけ
君はもう終わりだね
君はよく頑張った
言わないで、決めつけないで、分かったフリしないで
あたしはあたしなんだよ、ちゃんと頑張っているんだよ
忘れちゃいそうな感覚
早く戻ってきて早く早く
そうしないと忘れちゃうよ
早く戻って
じゃないと、死んでしまうんだよ
必死な毎日、辛い筈の明日、でもあぁ もう明日
そこに意味なんてない?ただやって来るだけの明日
いつになれば抜け出せるの
追いつけるの
「あたしは、ただ地を踏みしめたいだけなんだ。」
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以前、謎の病に襲われ、歩けなくなった時期がありました。下肢のジストニア、という病気です。少し前に、RADWIMPSのドラマーの方が発症したことで少し認知されました。気になる方は、下肢ジストニア、と調べてみて下さい。
その頃、仕事も順調で、私生活も充実して、楽しい毎日を過ごしていました。なんの前触れもなく、急に歩けなくなったのです。(2年程前です)
原因も不明で、色々な検査に毎日追われ、楽しい生活から一転、2ヶ月ほどの入院生活、その後は自宅療養とリハビリ通院生活でした。歩けないので、自宅以外は車椅子を使っていました。(自宅では這いつくばって移動していました。)
脳神経外科の先生によると、下肢ジストニアは遺伝性のものもあるそうですが、突如発症することがあり、原因も不明なことが多いそうです。
今までできていたことが全然できない自分に苛立たしさを感じ、周りの好意も言葉も全部疎ましく、本当に病中は辛かったです。え?車椅子で生活?えぇ、わたしが??と目の前の現実が信じられない気持ちしかありませんでした。
そんな時期を送ったわたしですが、その当時付き合っていた彼に支えられ、母に支えられ、友達に支えられ、様々な治療を行い、それが運良くわたしに合い、現在は普通に歩けるようになり、運動もできる程になりました。当時支えてくれた彼は、今の旦那です。
その苦しい中の生活で、ノートに支離滅裂に書き留めていた文章がこれです。心の中がそのままです。
元気になった今読み返すと、当時のことを思い出します。
病気は突然やってきます。そのことを少しでも心に留めておいて頂ければ。
凛