裏切られました。
時間ができちゃったので予定を変更しての投稿です!
嘘付いちゃってごめんなさい。
では七話をどうぞ。
のろまな亀さんを倒しながら薬草を着々と手に入れていく俺たち。
気がつけば俺のアイテム欄は薬草と亀さんの素材でいっぱいになっていた。
「エイミーさん。そろそろいいんじゃないですか?もうこれ以上持てません」
しかしエイミーさんはこんなに薬草を手に入れてどうするつもりなのだろう?
ポーションでも作って売りさばくのだろうか?
「確かに薬草はもう十分だが、あとひとつだけ手に入れたいものがあるのだよ。ついてきて」
そう言って洞窟内の横穴の中に入っていった。
「あ、ちょ止まってくださいよエイミーさ~ん。」
しかしエイミーさんなんか妙にそわそわしていたな。なんでだろう?
あ!あれか時間限定でポップするモンスターでもいるのだな?
それなら納得だ。
「マスター?何ぼんやりしているんですか!女性を待たせるのは感心しませんよ?」
「そうだね。急ごう」
走って追いかけ横穴に入ったところでエイミーさんが待っていた。
「来たか・・・」
なにか神妙な顔つきになってそう呟いたエイミーさん。
てか、この部屋なんか少しおかしくないか?
さっきまであったオブジェクトが全く無い。
それどころか、壁が岩の表面みたいなのじゃなくて白い壁でできている。
「エイミーさん?ここ何なんですか?ここだけ異様なんですけど・・・」
「―――――――“フレイムウォール”」
いきなりエイミーさんがそう唱えると、さっき入ってきた入口に炎の壁が出来た。
「ちょとエイミーさん。冗談が過ぎますよ。まるでこれじゃ―――」
「罠にはめられたみたいじゃないですか。か? 残念ながらその考えは正解だよ」
無表情ながらも暖かさがあった顔からは完全に人としての感じが失せ、
完全に無機質なデータに変わっていた。
「マスター。ゲームマスターとの連絡手段、その他交信手段がシャットされています。これは少々本気でやばいです。」
ポケットから顔を出した妖精さんが真剣な顔でそう言った。
それと同時にエイミーさんから瞬時に離れ、炎の壁のそばまで後退した。
「安心したまえ。別に殺すわけじゃないよ。ただ君のAIに用事があるんだ。」
「私?なんで?」
妖精さんの疑問の通りだ。
AIにはプレイヤーの行動は何の影響も与えられない。
そもそもここに連れてくる理由がわからない。
妖精さんに用があるなら、彼女の家で事足りたはずだ。
わざわざプレイヤーを連れてきて薬草を集めさせる理由もわからない。
「その答えはすぐにわかるさ。さぁこっちに来たまえ。」
そう言って手のひらを差し出すエイミーさん。
「ちょと待ってください。人のパートナーを何勝手に奪おうとしているんです?それに聞きたいことがあるので答えてもらっていいですか?」
「君が言いたいことは分かる。それには答えるとも。ただ君に邪魔して欲しくないのでね。動けなくさせてもらう“シェイド”」
「――――――っ!?」
からだが、しびれて・・うごか、ないっ!!
まずいまずいまずい!!
「マスター!!ってちょ!?キャ!」
近づいてきたエイミーさんがポケットから妖精さんを引っ張り出して、握り締めた。
「君を連れてきた理由はさっきも言ったとうりこのAIを連れてきてもらうため。AIは主人から10m以上離れられない。だから君を連れてきた。そして君に薬草集めをしてもらったことに意味はないよ。
ただ体力を減らしておきたかっただけ。体力が減ると状態異常になりやすいから。これだけの理由。
あと、魔法の暴発の件。あれは嘘だから。」
それだけ?それだけのために俺は必死にかめさんを殺していたの?
マヌケもいいところじゃないかっ!
「そして私が必要としているのは老害どもが隠したこのコードを手に入れるため。まさかAIに隠していたとは思わなかった。相変わらず狡い連中だよ。」
そう言いながら妖精さんの胸に指を当てそれを引くと青色のコードらしきものが出てきてそれが球体へと変化した。
「あとはこれをはめれば全てが始まる」
「一体何が始まるんですか?」
「私の夢がだよ。」
そういったエイミーさんが球体を壁にぶち込むと
白い壁がモニターへと変貌し画面から
『コード確認。モード“サバイバル”に変更します。』
そのアナウンスと共に地面が揺れ俺は奈落へと落ちていった。
あまりにも話の進み具合がゆっくり過ぎたのでかなり端折って、まとめました。そのせいか少し話の流れがめちゃくちゃになりました。