戦闘です。
戦闘シーン書くの難しい・・・
そんなこんなで第六話です。
なんだかんだあって目的地の洞窟に到着。
道中のモンスターはエイミーさんが一掃してくれたので特にダメージなし。
問題点としては時たまに紫色の体液が飛んできたぐらいだろうか。
しかし、なかなかどうしてモンスターの体液はこうも染み易いのだろう?
おかげで服が紫色になってしまった。
「エイミーさん。このシミ洗って落ちるでしょうか?」
「落ちるとも。そうじゃないと大変なことになる。さぁ中に入ろう。」
そこでふと思ったことを口にする。
「エイミーさん。思ったのですけど僕がついてくる必要はあったのでしょうか?」
実際、ここに来るまで俺は何一つしていない。
ただ一緒に来ただけだ。
交通量は払うわ、カバーしながらの戦闘はするわで、迷惑だったはず。
どう考えてもメリットがない。
「メリットがなかったわけじゃないさ。今回は大量に薬草が欲しかったしそのためには一人では無理なのだよ。それにー」
無表情のままこちらに振り向いて。
「旅は道連れって言うじゃない?」
笑顔でそう言った。
生まれてからあまり女性に対して好感を抱いたことがない俺でも心がぐらつくとは、
これがクーデレというものだろうか。
そうか、確かにこれはーー
「それにいざという時の盾になるしね」
訂正、やっぱし心は微塵もぐらついたりしなかった。
むしろ腹立たしく思った。
「てゆーか洞窟の中真っ暗ですね~」
さっきから洞窟の中を歩いているのだが周りがさっぱり見えないで壁によくぶつかる。
「ん?ああ、すまないね。ここに来るのに慣れてて光を灯すの忘れていたよ。それじゃ“フラッシュ”」
エイミーさんが呪文を唱えると一気に洞窟が照らされ、足元がよく見えるようになった。
おや?さっきから石だと思って蹴ってたのは骸骨だったらしい。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏っと。
よく見ると周りにも結構骸骨やらモンスターの死骸がコロコロ転がっていて背筋がゾッとした。
「妖精さんはこう言う光景大丈夫なの?」
俺はよくこう言う光景を見せられることがあるので得にはなんとも思わないが、
妖精さんにはこう言うのはショッキングだと思うし。
「妖精さん?」
返事がないので頭に乗っている妖精さんを片手でつまんでもう片方の手のひらにポトンと落とすと、
案の定妖精さんは伸びていた。
「ありゃりゃ。どうしよう?」
いつもは妖精さん人の髪の毛に捕まって頭の上に乗っているから自由に動けるけど、
気を失っているならそういったことはできないし・・・
仕方ない。ポケットにでも入れておこう。
「む。君はこの光景を見てなんとも思わないのかい?大抵の人はこの光景を見て失禁するのだが・・」
自分もそうだったのにビックリだ。
なんて言いたげな表情をするエイミーさん。
「俺はこういうのだけは耐性があるので」
「その割には血の匂いで吐いていたようだが・・・」
「臭は別です。」
実際、どこぞのバカが撮って来た写真を見てたら耐性がついただけであって、
匂いなんか嗅いだこと無い。
「おっと、そうこうしていたら目的地についたよ。あれが目的の薬草だ。」
エイミーさんが立ち止まり指を刺した先には、
全身が緑で覆われた大人の腰あたりの大きさをした巨大な亀がいた。
「エイミーさん。なんですかあれ」
「あれか?あれは薬草亀と言って低レベルのモンスターだよ。ただ、序盤のモンスターのくせに魔法防御力が異常に高くてね。君に手伝ってもらいたい。」
「・・・最初からそれが目的だったんですか?」
「もちろんだとも」
あえてここは突っ込むまい。
どうせ突っ込んでも無駄っぽいし。
「でもあれめっちゃ硬そうですよ?俺の初期装備じゃ無理なんじゃ・・」
「安心したまえ。一応補助魔法をかける。ああ~後、薬草は切らないようにしてくれドロップ数が少なくなる。」
「戦わなくて採取はできないんですか?」
「あるにはあるけど、質が悪いのよ。」
ま~エイミーさんがそういうのだからそういうものなんだろう。
初心者の俺に優しく接してくれているのだ、恩返しといたしますか。
「それじゃ、やってみます。」
「頼むよ。“レイジ”」
エイミーさんが呪文を唱えると、剣が少しだけ光を放った。
「よ~し、それじゃ、先手必勝っ!!」
地面を思いっきり蹴り、一気に巨大亀に近づき、腹をしたから切り上げる。
それと同時に敵対マークが赤く光り亀が吠えた。
それは既に亀の鳴き声ではなかったが、怯みが発生するほどの物でもなかったため、
俺は構わずさらに切りつけた。
「しかし硬いなこの亀さんは、ホントに序盤の敵なのかな?」
さっきから何度も切っているが体力があまり減らないから少しイライラする。
「グワギャーー!!」
亀さんが噛み付きで反撃をしてくる。
でもやっぱり亀さん。
攻撃までゆっくりだ。
「よっと。」
かめさんの攻撃をひらりと躱し、さらに斬撃を決める。
「なかなかうまいじゃない。どこで戦い方を習ったの?」
少し離れたところでお茶を飲みながらエイミーさんがそう訪ねてくる。
「別に習ったことはないですよ。ただのサポートシステムだよりです。」
亀さんの鈍間な尻尾攻撃を飛んで交わしながらそう答える。
「
それに、これぐらいの攻撃なら躱すのだって楽ですよ」
縄跳びをするのとさして変わらないレベルでの戦闘だ。これでしくじるやつの顔が見たいよ。
「てゆーか、そろそろくたばってくれませんか?少し疲れました。」
さっきも言ったがこの亀さん硬すぎ。
もう一分も攻撃し続けているのに全く倒れやしない。
どう考えてもこのままだとジリ貧だ。
なんとかしないと・・・
ん?
ありゃ何だ?なんか光る宝石みたいのが切りまくった場所に見える
「とりあえず切ってみればわかるよねッ!!」
赤い宝石めがけて突きを放つと、見事にあたり砕けた。
「グギャ!?」
それと同時に亀さんが悲鳴を上げて爆散した。
「おお~!!これをすれば一撃なのか。成程ね。」
「終わったかい?まさか初めての戦闘で急所の破壊ができるとはすごいね。ジローくんは。」
近づいてきたエイミーさんが労ってくれた。
「んん~・・・あれ?私は何を・・・」
「おや、目が覚めたんだね妖精さん。」
先の戦闘で目が覚めたのだろう妖精さんがポケットから顔を出した。
「マスター私なんだか夢を見た気がします。たくさんの死体が転がっている夢を・・・」
「安心してアンジーちゃん。それは夢じゃないから」
不安がる妖精さんにエイミーさんが止めを刺した。
それと同時に妖精さんが怖がってポケットに戻っていった。
「エイミーさん。妖精さんは結構繊細なのでちょとは気遣ってあげてください。」
「そうかそれはすまなかったな。あとで謝るよ」
「あと、一応薬草を手に入れましたけどこれで足りますか?」
メニューからアイテム欄を開き、薬草を見せる。
「これじゃ足りないね。もっと欲しいかな」
ええ~まだやらないとアカンの~?
少しだけ気分が滅入った。
いつもの三倍の量で疲れました。
続きはテストが終わる五月の二十六日に投稿します。
/⌒ヽ
/( ´ω`) …だ、ダメだお…もう手、動かないお…
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