見ちゃいけませんっ!
掲載日:2012/09/10
その2
「ままー、あの人なにやってるのー。」
「見ちゃいけませんっ!」
今日もまたあのセリフ、ミラたんは昔から奇異の目で見られてきた。
通常以上に膨らんだ体、筋肉でできた、筋肉から生まれたようなこの身体
背中には鬼の顔
だが、ミラたんには好きなものがあった、それは魔法少女ものだ、可愛らしい服を着て空を縦横無尽に飛び回る
テレビにかじりついて見ては同じように空を飛び回ることを夢想した。
それからだ、裁縫を始めて服を作り、空を駆け回るためにこの筋肉をさらに鍛え上げ、絞ることを始めたのは。
強すぎる力の前には、裁縫針は脆すぎた、力の加減を必死になって覚え、自身の動きについてこられる服を作り上げた。
夢が叶ったのは30になってから、その脚力で空気を蹴り、空を舞ったのだ!
嬉しかった、心が震え、身体が震えた。
今はひたすら決めポーズと踊りの練習だ。
思っていたのとは違ったし、この身体も望んだものではない。
だけど、これがミラたんの魔法少女としての姿であり、夢の形である。
周りから見たらちょっと変かもしれないけれど、今はとても幸せです。
ムキムキになりたい




