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小さな雪  作者: ろし
3/3

この花の水晶玉

・ウーニャとルーブルの経営する雑貨屋は(ルマーブルチョコ)創業は、ルーブルの親の代から81年になる。雑貨屋であり、喫茶店をしている。

・―登場人物紹介

・・ウレイア。シックの黒と白のドレスを愛す、ルマーブルの常連客であり、幼なじみ。

「ウーニャ、ウーニャ」

水晶玉から、目を離さないウーニャと呼ばれた女性を心配そうに見つめている青年。

そう、ここ最近ウーニャはこの状態のままで、喋れないのか口をパクパクと動かして何かを伝えようとする事が多くなった。

(カラン、カラン〜…。)雑貨屋の扉の鐘が鳴った。「あら、ウーニャったら恋人のルーブルじゃなくて、その水晶玉ばかり見ていたらルーブルに嫉妬されちゃうわよ〜。」

なんて、笑いながらシックの黒と白のドレスを着たクリーム色の髪をした女性が雑貨屋へ入って来た。

ウーニャは、呼ばれて水晶玉から目を離して、女性を見て首を傾げた。

「ウレイアさん…!やめてくださいよ〜。今日は、何をお探しですか?」

ルーブルと呼ばれた青年は、照れるように話を変えた。

調理台へとルーブルは向かい、セイロンの紅茶、角砂糖、ミルクを用意した。カウンターの真ん中にウレイアは、座り5〜6本のティースプーンが入った小瓶から1つ取り、

「随分、綺麗ね…。買ったばかりかしら?」

ティースプーンを宝石のように、見つめていた。

「あぁ…、ウーニャがよく行っていたお気に入りの小物店プレーナに行ったんだ。」

お湯をティーポットへ注ぎ入れるルーブルは、ため息混じりで答えた。

「ふーん…。そうなの。それで、ウーニャは何か思い出せたの?」

ティーカップに紅茶が色付きながら、ティーポットから注ぎ込まれるのを細い目で見つめた。

「―――いや。ただ…、ウーニャはいつも微笑んでるかな…。」

ルーブルは、苦笑するように言った。

「いつから、だったかしら……?」

紅茶に映る自分をウレイアは、考え深く見つめた。「昼夜の日からだったかな…。ウーニャ?」

今も、水晶玉を見つめるウーニャにルーブルはハニカンだ。


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