純白の愛しい君
再会は最悪だった。
他の誰かのSNSの投稿を偶然目にし…あまりにも自分を大事にしてないアイツの一面を知ってしまった後だった。
俺はお前が好きだから、もっと自分を大切にしてくれよと腹が立っていた。
その少し後、突然の再会だった。
知り合いが「好きだったよね?貰ってよ」と我が家を訪ねてきた際に置いて行った。
少し汚れ、ここまで来るまでに苦労してきたことを感じさせる佇まい。
会って早々に「貴方だって本当はもう私の事は必要ないんでしょ」と言われているような目をし、寂しそうに微笑んできた。
ふざけるな、俺はどんな気持ちでお前を…ここでそう伝えても自分がどれほど大切な存在かきっと理解しないだろう。気持ちを落ち着かせ、「カビ臭い身なりじゃ俺が困る。シャワー浴びて来いよ」優しく言うつもりがかなりぶっきらぼうに伝えてしまい、自分の人生経験の浅さを恥じた。
俺が自己嫌悪に陥っているのを見て更に機嫌を損ねたのかと動揺し、動けなくなっていた様で、ここは優しくしてやるべきだと抱きしめてからシャワー室に押し込んだ。
30分後、少し恥ずかしそうではあるが本来の美しさを取り戻し、自信が戻ってきた彼女を優しくタオルで拭いた。
ああ、やはり彼女はこうあるべきだ。
自然と笑みを浮かべてしまっていたらしく、彼女は「ここに来て良かった」と溢した。
「今日からここが君たちの部屋だよ。皆、仲良くしてくれ。」
彼女達の部屋のドアを閉めてからふと我に返った。
何故自分はまた彼女を受け入れてしまったんだろうか。
今回の彼女は少し小振りで、扱いにくいと思っていたのに。
だから多くても4枚まで…そう決めていたのに…夫や職場の方の協力で7枚分となり…それから今回実家で1枚貰い…。
そそっかしい我が家だから、数年後までに彼女達全員が欠けることなく過ごしてもらえるかはわからない。
だから、多くても大丈夫。
大切にしたいと言う一方で、そんな恐ろしい感情をも持ち合わせている自分には気づかないフリをした。
end




