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プロローグ
「……遅い!」
「ごめんって、家の結界ちょっと性能が高くて…」
綺麗な住宅街の中で唯一ボロボロになっているビルの中で男二人が会話する。
「早くいくぞ、もう時間が…っ!………」
「…………」
音が鳴って、悪寒を感じると二人は顔を見合わせると音を立てないように手を動かし意思疎通をする。
(時間は?) 腕時計を指す
(まだ、どうする?) 首を振って外を指差す
(……行こう) 外を見て頷き、行動を始める
二人は慎重に動き、目的地の廃校舎近くまでたどり着いた。
「時間は?」
「ぎりぎり1分前」
「よしまだ間に合う」
二人は校門を乗り越えて昇降口の目の前で立ち止まる。
「集合はここにしよう」
「わかった」
時雨が少し大きめの石を置き目印にする。
そして、時間が0時になると風景が変わり紫色となる。
「じゃあ行くか」
二人は昇降口に入ってすぐの二つの道で分かれた。
風景は、妖怪ウォッチ3のゾンビナイトの緑を紫に変更したイメージです。