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不遇職「罠師」は器用さMAXで無双する  作者: ゆる弥


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19/42

19.ランキング発表

「ほらっ! 先輩! 早く行くよ!」


 手を引っ張られて連れていかれる。

 ランキングの発表があり平日の昼なのはどうにかして欲しいところである。


 昼休みに見れるからいいが。


 屋上に急いで上がり、ベンチに腰掛ける。


「早く! 早く見よ!?」


 早くスマホを出して確認しろと俺に言っているのだ。


 自分のスマホで確認すればいいのに。

 まぁ、そんな事言えないんだが。


「ちょっと待てって……えーっと、公式ページはっと……」


「早くぅ!」


「落ち着けって! ……あっ! 出た!」


 ランキングのバーナーをクリックする。

 クランランキングの十位から表示されている。


 10位 アペンシャーズ

 9位 陽炎

 ……


 5位 プリディクター

 ……


「ええぇぇぇ! 惜しい! 五位じゃーーん!」


「おぉ。いい所まで上がったな? 凄いじゃんか。まぁ、こんなもんでしょ。三人なんだし」


 そう。これは実はすごいことだったのだ。

 たったの三人で五位。

 異常事態であった。

 となると……。


「じゃあ、個人は!?」


「いやいや、クランが無理だったんだから個人なんてもっと無理だろう?」


「わかんないじゃん! 早く見てよ!」


「わかったって!」


 画面の下を表示していく。


 個人ランキングが出てきた。


 50位 オーグ(セイントマン)

 49位 アリス(ワンダーランド)

 ……


 39位 スダーク(アペンシャーズ)

 38位 スネーグ(インビジブル)

 ……


「やっぱりないんだって……」


 俺が途中まで見て言うと、愛琉が頬を膨らませて怒り始めた。


「まだ分かんないじゃん! もう! 貸して!」


 スマホを取り上げられる。


「あっ! おいぃ」


 指を滑らせて下の方を確認している。


「えっ!? 嘘!? やったじゃん! 先輩!」


「はぁ?」


 意味がわからずに怪訝な顔をする。

 愛琉がスマホの画面をこちらに見せてくる。


「んん?」


 画面に合わせて顔を斜めにする。


――――――――――――――――――――――

 9位 ソアラ(プリディクター) ――――――――――――――――――――――


「ブッ! ゴホッ! ゴホッ!」


「先輩、九位だよ!? さっすが先輩! すごーい!」


 急に抱きついてくる愛琉。

 何やら柔らかい感触が……。


「ちょっ……おぃ……」


「あっ……思わず……ごめんなさい」


「いや、良いけど……」


「よかったね! レアアイテム貰えるらしいよ! 何が貰えてるかは、ログインしてからのお楽しみだって! ギフトで送られてきてるみたいだよ?」


「マジか……俺が九位?」


◇◆◇


 時は少し遡り、二日目の昼。


 どうやったらランキングに入れるかという話をしていた時。

 

「そうだなぁ。限界があるよなぁ………………ん? 貢献度でランキングされるんだよな?」


『そうみたいだよね?』


「だったら罠を仕掛けまくったらいいんじゃないか?」


『えぇ? でも、罠に掛かったのを他のプレイヤーに倒されたらポイント持っていかれるんじゃない?』


「いや、罠にモンスターが掛かるだけで貢献ポイントが貰えると思うんだ。そうじゃないと最初のランキングの時に、俺は愛琉達より下に位置してるはずなんだ」


『そっかぁ! 可能性はあるね!?』


「あぁ。ダメ元で試してみるわ」


◇◆◇


「いやぁ、まさかホントに十位以内に入れるとはな。でも、愛琉達が入ってなかったな?」


「そうだねぇ。やっぱり私達だけでモンスターを倒しても効率が良くなかったよねぇ」


「そうか」


 スマホを操作してまた愛琉が画面を見せてくる。


「みて? 上位はほとんど一位の人が所属してるトラオムレーベンっていうクランの人達みたいだよ? どうやってポイント稼いだんだろうねぇ」


「確かにそうだな……俺があんだけモンスター倒して、さらに反則かもしれない罠を張りまくるっていう作戦でも九位だもんな」


「一体どんな作戦だったんだろうね?」


「本人に会える機会があったら聞いてみたいもんだよな」


「ねぇ?」


ピロリンピロリンピロリーン……


「あっ、志恵だ」


 ん? このタイミングで志恵?って。


「もしもーし。…………うん! 先輩、凄いよね!? 思わず抱きついちゃったよ!…………やだよ恥ずいもん…………うん…………わかった。またね」


 えっ。

 なに?

 何が恥ずいわけ?

 めちゃめちゃ気になるんだけど……。


「志恵が先輩におめでとうございますってさ!」


「おう。その……志恵って……だれ?」


「あぁ! そうか! 来斗らいと 志恵しえっていう名前なの。これでわかる?」


「ん? らいとしえ……らいとしえらいとしえら……シエラ?」


「そう! よく出来ました! シエラからの電話だよ!」


「リアルでも繋がってるのか?」


「うん。ゲームで色々相談したり相談にのってあげたりしてたら、リアルでも会いたいねってなって、たまに会ってご飯一緒に食べたりしてるんだぁ」


「ふーん。まぁ、そういう事もあるわな。仲良くなったら」


「うん。色々相談にのってもらってるんだぁ」


「シエラは良いお姉さんっぽいもんな? 面倒見が良くて。頼りになるわ」


「むー。私は頼りにならないってこと? それに、志恵は年下です! 私より四つも下!」


「はぁ!?……マジかよ。じゃあ、俺と九つも違うの?」


「そうだよ! 先輩、私の五つ上だもんね? 三十路!」


「おう。こんなオジサンとゲームしてくれてありがとうよ。志恵……」


「あはははっ! まぁ、そんな事思う子じゃないよ? 志恵はいい子だから」


「そうだな」


「ログインしたら、また会おう? どんなアイテムが送られてきたか教えてよ」


「あぁ。いいぞ。早く飯食わないと昼休みが終わっちまうな」


「あぁ! まずい! あと二十分しかない! 私、食べるの遅いのにぃぃ!」


「あんまり慌てると喉に詰まらせるぞ?」


 慌ただしくも楽しい昼休みが終わりを迎えようとしていた。

 果たして、トップ十位になった特典のアイテムはどんなものなのであろうか。

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