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不遇職「罠師」は器用さMAXで無双する  作者: ゆる弥


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12/42

12.狩猟祭前日

ピロンッ


 メッセージの、アイコンが点滅している。


 タップして開く。


――――――――――――――――――――

 運営からのお知らせです。

 明日の午前10時から二日間の土日の間、毎月恒例の狩猟祭を開催します。

 狩猟祭の期間中は街の外は魔物で溢れます。

 

 自分の好きな魔物を狩るのもよし。

 色んな魔物をまとめて狩るも良し。

 ランク上げにはもってこいです。


 期間が終わった時点で個人撃破ランキングとクラン撃破ランキングを発表します。

 個人は上位十位までの入賞者、クランは上位三位までに入賞したクランマスターに、貴重なアイテムがプレゼントされます!

 奮ってご参加ください!

――――――――――――――――――――


「へぇ。イベントかぁ! 素材集めに丁度いいじゃん! まさに俺の為のイベント!」


ピルルルルル


「ん? ボイスチャットだ」


 通話をタップする。


「はい。ソアラ」


『あっ、ソアラ? さっきの運営からのメッセージみたぁ?』


「あぁ。イベントやるんだろ?」


『そう。で、クランでの入賞もある訳よ』


「まさか、一緒に行動するのか?」


『その方がいいんじゃないかなって話してたんだけど、どうかな? 』


「んー。ソロでしかやった事ないからどうやったらいいか分かんないけど、まぁ、やってみるか」


『今から集まってどういう体系でやるか作戦会議しない?』


「いいぞ。あっ、でも、俺セカドタウンに居るぞ?」


『大丈夫よ。私達もいるから』


「えっ!? そうなのか!?」


『一旦ギルドに集まりましょ』


「お、おう」


◇◆◇


「あっ、おーい! ここ! ここ!」


 急いでギルドに行くともうラブル達は着いていたようだ。


「で、どこで狩ってみる?」


「ここから北はサードタウンらしくって、魔物のランクが上がるらしいから、南か東ね。そのどちらかならランクは低いわ」


「じゃあ、行ったことないから東にしないか?」


「私はいいよ」


「私も問題ないわよ」


 ラブルとシエラのオッケーが出たところで街の入口にまず向かい、そこから東にいく。


 東側は荒野地帯になっていてブラックスコーピオンや、ポイズンタランチュラが生息する。


 遠目からモンスターを探す。

 荒野なので岩が邪魔で見えない。


 岩を利用して身を隠しながら、モンスターを探す。


「あれ? あそこにいるのブラックスコーピオンじゃない?」


「あぁ。そうみたいだな。たしか外殻が硬いんだよな?」


「そうそう」


「ちょっと待ってろ?」


 少し近づいて罠を仕掛る。


「あいつの気を引けるか? あそこのポイントに誘ってくれ」


「わかった! それっ!」


 ラブルのSTRから放たれた石はダメージを与える程だったらしい。


「ギギギッ!」


 こちらを向いてササササッとこちらに寄ってくる。

 タイミングを見計らって、ロープを切る。


バシャァァ…………ジュー


「今だ! あそこを攻めろ!」


「「了解!」」


 ラブルは剣で、シエラは魔法で外殻が熔けた部分を攻撃する。

 みるみる内にHPが減っていくが。


「ギギギッ」


 最後の抵抗とばかりにこちらに向かって動いてくる。


「二人とも下がれ!」


 二人を下げると俺の前方20メートルくらいに迫る。


バシュバシュッ


 両方の足をロープに取られる。

 これで、完全に動きを封じた。


「行けっ!」


 言葉を発すると同時にラブルとシエラがブラックスコーピオンに向かって駆ける。


「はああぁぁぁ!」


「ファイヤアロー」


ザシュッズドォォォンッ


 ラブルが切りつけた後に魔法が着弾する。

 ゲージが減っていき光に変わった。


「やっぱり、取得できるものは減るんだな」


「ソアラが不満そう。私達が一緒で嬉しくないの?」


「素材が少ないのはいただけない」


「じゃあ、一人で狩ってみたら?」


「おう。その方が楽だ」


 そう言って前に出る。

 岩陰に罠を仕掛る。

 そして、恒例のモンスターを引きつける餌を投げる。


「ギギギギッ」

「ギギッ」

「ギギギッ」


 三体釣れた。

 罠の元へ行くと。


ズシャァドスドスドス。


 落とし穴にかかる。

 そして、自らの重みで鉄クズが刺さる。

 

「ここからだな」


 魔石が作動する。

 今回は火属性の魔石だ。

 魔石から小規模の火の竜巻が巻き起こる。


 外殻が熱せられ赤みがかる。

 そこに次の罠。

 パワーゴリラの罠を発動。


オオオォォォッッ


 落とし穴の上に巨大な拳と腕のエフェクトが出現し、力の限り下に叩きつける。


ズドォォォォンッッ


 光となり素材をドロップする。


「おぉ。大漁だ」


 俺はドロップが沢山あって嬉しい。

 しかし、ラブルとシエラは唖然としている。


「どうした?」


「ソアラってこんな感じでいつも狩ってるの?」


「そうだな。今回は毒が試せたし、魔物の素材を使った罠も試せたから良かった」


「そういう事じゃなくて……」


「なんか、私達が知ってる罠師と違うのよねぇ……」


「そりゃそうだろう? 罠師ってDEX依存が大きいから」


「その所為でそんなに違う?」


「素材があればどんな罠でも作れるんだよ。そこが通常の罠師との違い。それに、普通はDEXによって百パーセントでは罠が作れないんだ。そうすると素材を無駄にしたくないから百パーセント作れるもので作ってしまう」


「その百パーセント作れる罠だとこんなこと出来ないの?」


「あぁ。罠にかかってもDランクからのモンスターは倒せないな」


「そうなんだぁ」


 少し考える。

 罠を大量に使うよりは効率的に狩った方がいいよなぁ。


「ソロでもできるけど、連携してやろう。その方が安上がりだ」


「なんか私達の扱いが雑じゃない!?」


「ふふふっ。そうね。ソアラがこんなにできるとは思ってなかったもの。凄いわ!」


 シエラが褒めてくれる。

 思わず頬が緩んでしまった。


「むーーー! 倒しまくるから手伝ってよね!?」


「わかったって」


「ふふっ。気合十分ね?」


 いよいよ、俺にとっては初となるイベントが始まる。

 素材が集まればいいなぁ。

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