クズ編 またまたクズ
「クソ!いつその亜人の村に付くんだよ!」
「す、スミマセン勇者どの!あとニ日は掛かるかと....」
「ッチ、何でこんな遅い馬を選ぶんだよ!!もう王都を出て一日は経ってるぞ!」
注[馬が遅いのでは無く、単に馬もロベルのスキルの対象だったから通常の2倍早かっただけである]
「そ、そう言われましても」
「ゆ、勇者さん、よして下さいよ.....」
「うるせえ!テメーは黙っとけ!この無能派遣!荷物持ち!黙って荷物の管理でもしてろ!」
「は、はい」
全く、珍しい亜人に会うのは構わねーけど、何だこのクソ見てーな対応は!
先ず、馬がトロいし馭者もジジイ、その上、馬車の座り心地も悪い
それと、王が持って来た荷物持ちの無力さ....…....正直ロベルのが強いと思えるレベルだ。
口が裂けても言いたくないけど
ゴブリンキングは倒せないし、スキルもアイテムボックスだけ......
「まあ、リクも落ち着いて、囮位には成るわよ」
「そうでごわすよ」
「囮って?誰?」
「お前のこ」
ビュっ!パリン!
「えっ!」
「ゆ、勇者どの!魔物の襲撃です、伏せてください!」
「わあってるよ!クソジジイ」
そう吐き捨て伏せる、
どうやらさっき入って来たのは一本の矢で、破壊されたのは馬車に飾られている高そうな陶芸品の一個みたいだ、
ちょっと気になったけど、何でそんなもんが馬車に有るんだよ!
「矢の形からしてスケルトンだと思います、どうします?」
「先ず敬語を使いやがれ!」
そう言い派遣の頭を思いっ切り叩くと気を失いやがった!モロイにも程が有るんだよ!
「おいっ、アニャ!どうにかできるか?」
「ふん、!スケルトン何て私に掛かれば一瞬よ!スキル[ホーリーレイン]!!」
アニャがそう唱えるとスケルトンに光の雨が降り注いだ、
最初の数秒は何も無いが一番手前に居た一人が燃え、それから一人、また一人とスケルトンが燃えていった
「やったか!」
アーニャがそう言った、すると背筋が一瞬ヒヤッとする、何故かは知らない、だがその簡単な言葉が俺に恐怖を植え付けて来た
「グラあぁぁぁぁぁぁ!!!」
感が当たったのか偶然なのか分からないが、一瞬にして死んだスケルトンの倍の量の魔物が土から這い出てきた、
数十匹は居るだろう
スケルトン、ギリキングスケルトンだったら全く問題ない、だが目の前の魔物は少し、いや全く違う、
居るのは俺でも苦戦する魔物、スケルトンエンペラーだ
「な、なあアニャ、お前アイツラ倒せるか?.....」
「む、無理、その前にマナが尽きるわ」
「せ、拙者も」
「じ、じゃあ、どうすりゃ良いんだ!」
スケルトンエンペラーは直ぐに攻撃して来ない、攻撃するどころか俺らの方を見ながら笑ってやがる
骨風情が
荷物持ちと馭者は.....気を失っているから戦闘外になるな、戦闘中に気を失う荷物持ちが居るか!?
一瞬二人を囮にして逃げる事も考えたが無理だ、ロベルが居ない今馬車を扱える人なんていねー
「お、おい!どうやって逃げる?」
「し、知らないわよ!」
「そ、そうだ!ここから馬車で数分の所に有る村へ行きましょう!
そうすれば死人が出るけど私達は助かるわ!」
「俺も考えたけど無理!どうやってそこまで行く気なんだよ!」
ビュン!
一本の矢が俺の頭をかすってそのまま馬車を貫いた
今何が起こってるんだ!!間違っている!俺は違う!俺は勇者!そう、選ばれた存在!こんなとこで死ねるか!
ビュン!!
「オギャアアアアアア!!!」
「ふう、結構役に立つじゃねえかお前!」
飛んできた矢を見てとっさに荷物持ちを掴んだが結構良い盾になるな....
まあもう当分歩くのは無理だろうけど、勇者の為に足を一本犠牲に出来たんだ、むしろ喜べ!
「ね、ねえ、何あれ.........」
「ん?そんな事よりお願いだどうにかしてくれ!!広範囲の防御魔法位ならあるだろ!」
「無いわよ、あったらとっくに使ってたし!あー、もう、ロベル、あんた結界を張って!.........ッチ、そう言えば居ないんだったわね」
「っく、もう盾が壊れるんです」
くそ、スケルトンエンペラーもあと数メートルと言うのに.......本当に俺はここで死ぬのか?勇者の俺が.....
そう思っていると最も近くに居たスケルトンエンペラーが消えた、いや、信じられないスピードで灰になったって言った方が正しいかな.......、まるで何かに殺されたかのように.........
「なっ!!」
するとまた同じ事が起きた、一人、また一人、またまた一人、
何だ、こんな人間離れしてる生き物は.........
と思いながら見ていると何かブツブツ言っているのが聞こえて来た
「ふう、まだまだ、こんなも じゃま た の人間に負てし う..........ん?龍......いや
、あ の子孫か..........」
「おいっ!誰だテメー!」
「あ つが居 ば問題な だ 思 が.......一応 いくか」
呼び止めようとするが見向きもして貰えない、
そして最後の一匹が倒れるとその......化け物?は走り去ったと思う、足が早すぎて分からん
「何だったんだ......」
「分からないわ」
「うむ、拙者も...」
数分後
「何だったんだ......」
「分からないわ」
「うむ、拙者も...」
またまた数分後
「何だったんだ......」
「分からないわ」
「うむ、拙者も...」
俺等はまだ腰を抜かしていた、それにかなりのショックを受けていたと思う.....….
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