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始まり
「ひらひら
舞い落ちながら
くるくる
風と踊る
薄ピンクの花弁は
風と踊る
くるくる
ひらひら
行く先はどこかは知らない
ただ運命に身を任せるだけ」
今年も春が来たね。
何回目の春だっけ?
あぁ・・・。2回目だ。
2回目の春だね。
あの日からやっと2回目の春か。
今年もよろしくね。
「止まることを
知らない時間
風は時間と一緒に
吹き抜ける
薄ピンクの花弁は
それにあわせて
ただ舞い落ちる
ひらひら・・・・
くるくる・・・・
全てがなくなるまで」
少しだけ話してあげるよ
私とあいつの出会い
あれはねそう、今と同じ春でさ。
桜の花びらが風と舞ってたんだよ。