78話:神と女神と天界
投稿が遅れて申し訳ないですorz
今回はキリをよくするためにも少し短めとなっています。
「んじゃ~また1年後に会おうね~。あ~、それと愁さ~ん、君は残っててね~お話があるから~」
女神に呼び止められた愁は皆が消えていく中1人天界にいた。相変わらず神は床上でピクピクしている。
「んじゃ~ね~、話を最初の頃に戻そうか~、君は気にならな~い?」
「何がですか?」
そう言うと突如ピクピクしていた神が目を覚ます。
「君のLUCの値だよ」
「それって天運が原因なんじゃないんですか?そもそも俺のLUCの値が戦争の勃発に何に関係があるというんですか?」
「違うよ~、運自体は個人に依存した形になるから種族やスキルは関係ないんだよ~。運の値を操作できるのは一部の神様だけなんだ~」
「君のLUCの値は異常に高い。つまりは何かしらの事象が干渉したことになる」
「・・・それって問題あるんじゃないですか?」
「うむ、問題大ありだね。神と女神のペアには2つの異世界が任されるんだ。俺と女神は地球とアイリスを任された神と女神と思ってもらって大丈夫だ。自らの世界に干渉することは出来るのだが、他の神の世界には基本的に不干渉が約束されてる。つまり君の運の値を操作した女神と神は厳罰に処されると同時に我々も監督不届きで処罰されるんだ。そうなってしまうとどうなると思う?地球もアイリスも相手側の管理する世界も一時的に管理者がいない状態になる。このままでは戦争や自然災害などで何の抵抗もなく世界が滅亡してしまうのだよ。俺も女神もそれだけは避けたいと考えているんだ。なので君に頼みたい。異世界アイリスを俺達が罰を受けている間平和に保っていてくれ」
神はそう言うと頭を下げた。神に頭を下げられるとは思っていなかった愁は突然の神の行動に対して驚き慌てた。しかし確約する事は出来ないが神の頼みをむげに断る事も出来ない。困った愁は言葉を濁すことにした。
「・・・善処します。でもあまり期待はしないで下さいね?」
「気にするな。良い機会だから俺たちの名前を教えておこう。俺はロキ。狡猾な神さ」
「私はね~イズンだよ~」
「先ほどの集会でのフレイヤといい北欧神話に出てくる神が多いですね・・・もしかしてオーディンやトールなんてのも居たりします?」
「愁は流石の頭のよさだね。オーディンはこの天界の管理者たる存在だよ。トールはフレイヤと共に別の世界を管理しているね」
なんだか天界に関する評価が中二病患者からすると素晴らしい世界に感じるんじゃないのかと考え始めてた愁であった。
「その方向性で考えると運に関する事だから・・・幸運に関係する神様が存在するって事だよね。という事はラクシュミーとかっていたりしますか?」
「ほう、君はインドにおける神話も知っているのか。そうだな。ラクシュミーは存在する。そして今回の君の運の良さもラクシュミーが関連していると考えて間違えないだろう。」
自分の考えが当たっていることに関して単純だなーて思いつつもわかりやすくて助かるとも考えた愁であった。
「では愁よ。そろそろアイリスに戻りたまえ。俺とイズンはオーディンの下へと向かう必要がある。君だけは半年後に1度途中報告を聞くために天界へと君の意識を持ってくる。構わないか?」
「はい。もし良ければその時に以前転移させた白雪華奈の意識も持ってきてくれると助かります」
「うむ、了解した。それではアイリスを頼んだぞ」
愁はその言葉を聞いたのちに目を開けるとそこには白い天井ではなく木の天井が広がっていた。
(あぁ、俺めんどくさい事嫌いなのにめんどくさい事になって来たな・・・)
そんな事を考えながらトボトボとハク達の待つ家へと帰宅していく愁であった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次回は27日の夜か28日に投稿すると思います。明日から大分にリフレッシュもかねて旅行に行ってくる予定ですので投稿が出来ません。
それと感想にてあった76話の仮説と真実に関する文章を少し変更しました。なんというか今の自分にはあれが限界です。就活が一段落したら御金関連のミスと共にしっかりと考えた後に改訂しようと思います。個人的には少しは唐突さが緩和されたと思えます。
プロローグにおける『獣人』や『エルフ』の基準が少しわかりにくいという指摘を受けましたので本日中に人間を基準とした表示を文章に付け足しておこうかと思います。
そして数多くの意見がありました人間ってどこまでが人間なのだろう?と言う疑問に関して言えば、転移者はどれも人間を逸脱しています。ギリギリ人間の枠に収まっているのは作者的には智也と美香です。今現在は2人のステータスはわからないですが後程出てくるのでその際にギリギリ人間枠と言うステータスがわかると思います!




