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5話:パーマナリアの都市

予想よりたくさん書いちゃったので投稿します。

 愁はミニゴブリンをやっつけた後森をさまよっていた。そう。愁は只今絶賛迷子ナウな状態である。


(ここどこだ・・・)


 困った愁は打開策として以下の方法を考えた。


1:垂直跳びで木より高く飛んで周りを確認。

2:テキトーに歩き回る。

3:周りの木々を伐採。

4:木の棒を立てて倒れた方向に向かって歩く。


 愁はとりあえずジャンプしてみた。頭を打った。痛かった。そして愁は自らのスキルにある天運を思い出した。そして祈った。


(どうか俺を近くの人間のいる場所へ・・・)


 祈りながら棒を倒すと右側に倒れた。そして愁は右側に向かって走っていた。しばらく走ると確かに人はいた。しかし山賊に襲われている。


(祈りの内容間違えたな・・・)


 山賊は6人。目の前には4人の冒険者と思わしき人々が立っていた。山賊達は斧が2人、剣が2人、杖が1人、槍と盾を持つ者が1人の計6人。冒険者は剣が2人、杖が1人、短剣2本持ちが1人の計4人。そして愁はあることを考えた。


(助けるか・・・)


 そうして愁はとりあえず山賊の後ろに向かった。隠秘を使いながら後ろに回った。そしてスキルアブソープションを使って剣術Ⅱ、剣術Ⅰ、斧術Ⅱ×2、杖術Ⅰ、炎魔法Ⅰ、治癒魔法Ⅰ、槍術Ⅲ、盾術Ⅲ、アイテムボックスを奪い取った。そして後ろから杖を持っている奴に不意打ちを掛ける。首をナイフで落としたため即死であった。


ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪


(レベルアップの時の音うるせえええええぇぇっぇ!)


 そんなうるさいのを堪えながらも残りの山賊を観察する。突然の愁の登場に焦る山賊の5人でそのまま冒険者と愁が勢いに乗り山賊達を片付ける。もう一人やっつけた後に3度レベルアップの音が鳴った。


「助かったよ。ありがとう」


 冒険者のパーティーのリーダーと思わしき剣を持った男が話しかけてくる。


「いえいえ、それよりこの者達は山賊か何かですか?」


「あぁ、この辺を根城にしている山賊団の一味だよ。依頼で精霊草を探していたところ襲われてしまってね、冷や冷やしたよ。」


「なるほど。ところでこの辺に一番近い町ってどこでしょうか?」


「それなら都市パーマナリアが一番近いね。この先をまっすぐ行けば街道に出れるよ」


 そう言って後ろ側を指さす。


「ありがとうございます。では失礼します」


「待って。山賊達のインフォメーションカードを抜いて行きなよ。君見た目からして山の向こうの田舎からやって来たんだろう?換金すればお金になると思うよ!ついでに武器とかも持って行きな」


「親切にありがとうございます。でも、どうやってインフォメーションカードというのは手に入れるのですか?」


「死んだ者の右手を触れながら『具現化』って言えば手に入るよ。」


「何から何までありがとうございます。俺は愁って言います」


「あ、自己紹介を忘れていたね。僕はディンだ。後ろの3人が僕のパーティーメンバーのケイン、マシュー、サウルだ。」


 ディン以外のもう一人の剣を持っている人がケイン、2本の短剣を持っているのがマシュー、杖を持っているのがサウルと言う紹介を受けた。


「また機会があったらお会いしましょう!」


「だな。気をつけて行くんだぞ」


 そう言われて愁はアイテムボックスを使って武器、防具、道具、お金、インフォメーションカードを回収した。


「ボックスのスキルを持っているんだね。珍しいね!」


「はい。非常に使い勝手が良いスキルです!」


(あれ?ボックス?アイテムボックスじゃないの?)


 こうして疑問を残しながらもディン達と愁は別れた。愁は都市パーマナリアを目指して歩いて行った。



―――…――…―――


 愁は10分ほど森を歩くと街道に出た。そして1km先に都市と思わしき建物が見つかった。街道をのんびり1人で歩く愁が都市に着いたのは20分後であった。


 都市に着くと、そこにはテンプレとも言えるであろう、門番が立っていた。


(やっぱり入場の検査とかいるのかな・・・)


 愁はこの時スキルを隠秘を使いスキルの表示とステータスの表示を少し変えた。山賊を参考にしたステータスが見えるようにして、スキルも剣術と鑑定と炎魔法しか表示しなかった。


「身分を証明するものはあるか?」


「いえ、無いです。山の向こうの遠くの田舎からやって来たので持っていません。」


「だったらそこの水晶に触れてステータスと言うんだ。そして通行料として中銀貨1枚を貰う」


「わかりました。ステータス」


 中銀貨を門番の人に渡し水晶に手を載せてステータスと言った。


名前:シュウ クホウイン

年齢:18歳

種族:人族 男

犯罪歴:特になし


「よし、問題ない。ようこそ都市パーマナリアへ!ゆっくりして行きなよ!」


 にっと言う擬音が当てはまるかのように微笑みながら言ってくれる門番。実は優しい門番だと判明して愁は少しうれしくなった。


「ありがとうございます!道中山賊に襲われて撃退したんですが、インフォメーションカードはどちらに持って行けばよろしいでしょうか?」


「冒険者ギルドか騎士の詰所に持って行けばいいよ。冒険者ギルドは入って右、騎士の詰所は入って左だよ」


「何から何までありがとうございます。色々教えてくれた御礼です」


 そう言って愁は門番にチップとして中銅貨1枚を渡した。


「おぉ、悪いな。俺はモルガンだ。また機会があったら会おうな」


「はい!俺は愁です。モルガンさんよろしくです」


 そう言って愁は都市に入り冒険者ギルドのある右側に向けて足を進めた。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回も楽しみにしてくれると有難いです。

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