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52話:新たな依頼

51話の想いに関して色々考えてみたところ、リムが御礼を言っていないことが個人的に違和感の原因だったのでは?と思えました。


後日修正を行っておこうかと思います。出来る限り自然な流れになるように頑張って考えようと思います。御意見をくださった皆様、ありがとうございます!


そしてスキルが架空であれば魔法も架空と考えられるものなのか?と言う感想を頂きました。あくまで個人の考えですが魔法もスキルの一種であると考えています。それ故にスキルが架空=スキルである魔法も架空と思うんじゃないのか?と言うのが個人的意見になります。参考になったら有難いです。


それでは以下本編をお楽しみください。

 リムが誘拐されてからしばらくして、リムはギルドの受付係に復職していた。ヘモンズの騒動に関してはリムの発言があったおかげか、ヘモンズの家族は爵位を剥奪されて尚且つ、多くの借金を抱えたまま路頭を迷う事になった。ヘモンズの所持していた奴隷に関しては借金埋め合わせのため再び奴隷商会に売られることになった。


 そんな一大事が町の中で騒ぎになっている事とも知らず愁はいつも通り過ごしていた。


「ハクー、今日どうする?」


「どうしましょうか?たまには依頼を受けてみてはどうでしょうか?」


「それもそうだねー。今日は依頼を受けよう!」


「「畏まりました」」


 こうして朝食をとった後にギルドへと向かった。



―――…――…―――


 愁達がギルドに着いて一番に目に入ったのは受付にいたリムの姿であった。彼女は無事にギルドの受け付けの業務に復帰できたのであった。


「リムさん、受付業務の復職おめでとうございます」


「シュウさん・・・おかげ様で助かりました。それと今回の件に関しての報告は私の報告で十分だったみたいなので特に今後呼び出し等は無いです」


「良かったー、そう言えば冒険者達を殺した俺って犯罪者扱いになるのかな?」


「あの場合は仕方がないので正当防衛にあたると思います。なので今回シュウさん達は無罪です。逆に騎士団の詰所に行けばヘモンズ一家から迷惑料が貰えるはずです」


「ふむふむ、でもあんまり興味ないし騎士団の詰所に行くのめんどくさいからいいや。それより何か手頃な依頼はないかな?」


「どういった分野の依頼が良いですか?」


「出来れば討伐だね」


「それでしたらこれ何てどうでしょうか?」


 そう言ってリムが出してきたのはモンスターの討伐依頼であった。


 ゴブリンの巣の破壊が今回の討伐の内容であった。報告によると1体いるゴブリンロードが厄介だとかで2回依頼に失敗したらしい。


「それじゃあそれ受けてみるよ。目撃された場所はどこ?」


「以前シュウさんが単独で破壊した巣がありますよね?あそこです」


「了解、手続きお願いします」


 そう言て愁はギルドカードを渡して依頼の手続きを終えた。


「それでは気を付けて行ってきてください」


 リムのその言葉と共に愁達はゴブリンの巣の破壊に向かった。



―――…――…―――


「よし、道中暇だしスキルを融合して作るか!」


 愁はその言葉と共にスキルフュージョンを使っていくつかスキルを作った。


 光魔法と土魔法を合成してスターダストストリーク、炎魔法と広域化、グラビティプレスを合成してエレイル・セロ、算術Ⅲとマッピング、鑑定Ⅴ、探知Ⅴを合成して完全解析を作った。


 スターダストストリーク。任意の数の星屑を作りだしそこから対象に向けて光線を放つ局部破壊魔法。狙った場所を寸分の狂いもなく打ち抜く魔法のため暗殺や奇襲にはもってこいの魔法である。


 エレイル・セロ。指定された範囲内の空気と気圧、重力を自由にコントロールできるスキルである。まずは領域とその効果の及ぶ高さを指定することによって発動する。また対象を人にすればその人の周りの空気だけを無くして窒息死させたり、重力を倍にして圧死させたり、気圧を無くして突如ミイラ化させると言った様な残虐な行為も可能である。非常に簡単に言うと、殺したい人を見ることが出来れば証拠も残さず簡単に尚且つ残虐に始末することが出来る暗殺者も涙目のスキルである。


 完全解析、自らの指定した範囲内の状況を詳細に知ることが出来るスキル。自らを中心とした半径100m以内を指定すれば自分の周り100m内の情報を完全に把握することが出来る。そして必要のないと思われる情報は遮断されるため必要以上の情報を得てパニックになることはない。また鑑定スキルを使った時のように対象から必要な情報のみを抜き出す事も可能で、隠秘などのスキルを持っていた際はそのことが頭の中に浮かんで10秒間対象を見ていれば隠されたステータスも見る事が可能である。


「うん、チートスキルだ」


「御主人様、その『ちーと』とは何でしょうか?」


「一般的な意味としてはずるやいかさまの事を言うんだよ。意訳してとんでもなく強いという意味も持つよ」


「つまり・・・先ほど御主人様がスキルフュージョンで作られたスキルはとんでもなく強いスキルと言う解釈で間違えないでしょうか?」


「うん、そうだね」


 そう言って愁は先程作ったスキルの説明をハクとルナに行った。


「御主人様、また1歩人間と言う存在から遠くなりましたね!」


「シュウさん・・・世界征服でもするんですか?」


 ・・・チーン。


 ハクとルナの言葉により愁は地面に項垂れる結果となった。


(俺、本格的に人間卒業しちゃったのかな・・・?)


 ひょんなことから残念な1日になってしまった愁であった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回は早ければ本日中、遅くても明日には投稿する予定です。明日になる場合は深夜か夜になると思います。


明日の免許の更新めんどくさいな・・・(笑)

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