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4話:プロローグⅣ&初めての異世界

ようやく異世界に愁が行きます!

「さて、スキルも決まったことだしアイリスに転移させるか。」


「「「「待って下さい!」」」」


 そう言ったのは愁以外の4人だった。


「僕は晴香と同じ場所にいたい」


「私は智也と同じ場所にいたい」


「俺は美香と同じ場所に行きたい」


「うちは聡と同じ場所に転移したい」


 4人ともほぼ同時に言った。


「なるほどね~。愛って素敵だわ~」


「女神よ。どうする?」


「アイリスには3国あったから~、それぞれ別の国家の近くに転移させればいいんじゃな~い?」


「そうするか。では今から皆が転移する場所を決める。男はこっちに来てこのくじを引け」


 そう言って神の手にいつ作ったのやら棒が3本あった。


 ちなみに、アイリスに存在する3国とは3大国家の事を言いそれぞれ、メルカリア公国、アスタリア帝国、パーマナリア大国と言う。メルカリア公国は至って平和な国である。アスタリア帝国は軍事国家である。パーマナリア大国は3国の中で最も広い国である。


 くじ引きの結果、メルカリアに智也と晴香、アスタリアに聡と美香、パーマナリアに愁が行くことが決まった。


「そして最後にだがアイリスに行ったらそれぞれの大国に存在する迷宮の100層を目指して欲しい。」


「最近アイリスの大国の迷宮が荒れてるらしいの~」


「つまりお前たちには迷宮を攻略して荒れるのを止めてほしい。それ以外は基本的に何をしようと自由だ。」


「迷宮にはいるためには~冒険者ギルドに登録しに行ってね~」


「そして1年に1度、寝ている間にお前ら5人の意識を此方に繋ぐ。そしてその時に迷宮のどの辺まで行ったか報告をして欲しい。出来れば2年以内に1度は迷宮に入って欲しい。何かやむを得ない事情があって迷宮に入れないのならその時に説明してほしい。もちろん自分が最初に着いた国を捨てて他の者と一緒に攻略をしても構わない。ただ出来れば皆で1つの迷宮の攻略と言うのは避けてくれると有難い。」


「よろしくね~」


「これまでの事で質問があるやつはいるか?無かったら転移させるがどうだ?」


 神がそう言っても特に質問はなかった。


「じゃあ、異世界への転移と言う名目だが俺達が無茶苦茶にしてしまった人生の続きの第2の人生を楽しんでくれ」


「ちゃんと迷宮には行ってね~」


 その言葉と共に愁、智也、晴香、聡、美香は自分の周りが光に包まれて意識を飛ばした。



―――…――…―――


「いてて・・・」


 愁が目を覚ますとそこは木漏れ日差す森の中だった。


(ついに異世界に来たのか・・・)


 それもそのはず。森の中と言えども、地球の森とは様々な面で違った。愁がいたのは広場のようになっていたが、周りに道らしき道は存在しない。そして何と言っても辺りを見回すと2匹の50cmくらいの緑色の小人が存在した。片方のゴブリンらしき小人の手には刃渡り20cmぐらいのナイフがある。少し重たそうだ。


(あれか、これがテンプレのゴブリンと言うやつか?とりあえず鑑定してみるか)


 すると、ゴブリンの情報が頭に浮かんだ。


ミニゴブリン ♂

レベル:1

スキル:なし


ミニゴブリン ♂

レベル:1

スキル:短刀術Ⅰ


 鑑定をしているとミニゴブリンのスキルを持っていないほうが此方に向かって走って来た。それを愁は蹴飛ばした。するとミニゴブリンはとんで行き近くの木に激突した。そして光に包まれて死体が消えた。その場には何かしらのアイテムがあったが、それを気にする余裕もなくナイフを持ったミニゴブリンがやって来た。愁はまずジャンプをした。軽くジャンプしたつもりなのに愁は2m近く飛ぶことが出来た。


(これが身体能力の影響か・・・)


 そう結論づけた愁はミニゴブリンの後ろに着地した。突如目の前から愁が消えたことにオロオロしているミニゴブリンを傍目に愁は後ろからミニゴブリンを地面に押さえつけ、ミニゴブリンの持つナイフを奪いそれを頭に突き刺した。そして先ほどと同様に光に包まれて死体が消えアイテムが残った。


 チュドオオォォォォオンンンンンン!!


 突如愁の頭の中に爆音が響いた。焦った愁は周りを見渡すがゴブリンの死体が落としたアイテム以外に何も見当たらない。とりあえず『ステータス』と念じる。ステータスは神が講義の際に教えてくれたことで、ステータスと念じれば自分の頭の中に能力値が浮かんでわかるようになっている。


名前:シュウ クホウイン

年齢:18歳

種族:人族 男

レベル:2

HP:120

MP:700

STR:100

INT:600

SPD:100

LUC:1000

ギフトスキル>

・スキルアブソープション

・天運

・スキルフュージョン

・スキルトランスファー

・隠秘

・詠唱破棄

スキル>

・鑑定Ⅴ

・言語能力Ⅴ


 どうやら先ほどの爆音はレベルアップの音のようだ。どうにかならないものかなーと頭の中で考えていると、ある文章が浮かんだ。


『一番最初にレベルが上がると頭の中で爆音が響くようになっているよ!次回からはピロン♪ってなるよ!最初のレベルアップの爆音はジョークみたいなものさ(笑)by神』


(・・・。あの糞神ふざけるなあああああああああぁぁぁぁああ!)


 異世界転生してしばらくした愁の心の中は荒れ模様だった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次の話も書き終わっているのでチェックが終わり次第投稿しようかと思います。

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