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40話:神からの招集

忙しくて昨日と一昨日に小説を書いて投稿する暇がありませんでした。


楽しみにしていただいていた方々は投稿が遅れてしまい申し訳ないです。



今回の話は本編には関係のない話にしようとしたのですが、少し影響が出てしまいました。


それでも楽しんで頂けると有難いです。

 神はある問題に直面していた。女神との喧嘩に巻き込んで異世界に転移させて早半年。何に困ってるかって?


 転移者が迷宮に行っていない事である。愁は最近行き始めたが、他の4人の転生者に至っては毎日追手に追いかけられる日々で冒険者稼業もままならない状態である。ちなみに4人のスキルは以下のようになっている。


智也>


ギフトスキル:神速

スキル:身体強化Ⅴ・鑑定Ⅴ・探知Ⅴ・言語能力Ⅴ


晴香>


ギフトスキル:光魔法Ⅴ・炎魔法Ⅴ・治癒魔法Ⅴ・結界・リフレクター

スキル:鑑定Ⅴ・言語能力Ⅴ・杖術Ⅴ・探知Ⅴ


聡>


ギフトスキル:心眼・加速Ⅴ・自動回復

スキル:剣術Ⅴ・二刀流Ⅴ・探知Ⅴ・鑑定Ⅴ・言語能力Ⅴ・身体強化Ⅴ・盾術Ⅴ・体術Ⅴ


美香>


ギフトスキル:水魔法Ⅴ・治癒魔法Ⅴ

スキル:鑑定Ⅴ・言語能力Ⅴ



 スキルレベルの高さから毎日追手に追いかけられる皆。愁は『隠秘』のおかげでなんともなく快適に過ごしている。


 このままでは迷宮攻略に支障をきたすと考えた神は仕方なく近い内に転移者達を集める事に決めた。



―――…――…―――


「ここは・・・懐かしいな」


 そう言って愁は目を覚ます。そして周りには半年前に出会ったきり会ってない4人の姿があった。


「やぁ、元気にしてたかい?」


 智也が話しかけてくる。


「一応俺は元気にしていました。皆さんはどうでした?」


「元気は元気だけど追手がひどくて大変なんだよ」


(追手?あぁ、多分スキルの事か)


 そんな事を考えると5人の前に神が姿を現す。


「久しいな。半年経ったが異世界の生活はどうだ?」


「そこそこ快適です」


 神の質問に愁が答えるがどうやら他の4人は苦労をしているようだ。表情が暗い。


「多分、お前たちのスキルを悪用しようとしている連中に追われている日々なんであろう?」


 神の言葉に4人同時に反応を示した。愁には隠秘があるため、ステータスのスキルはハクとルナにしかばれていないが、スキル熟練度がⅤある時点で本来は異常なのである。


「と言うわけでそれを終わらせるために皆を集めたのだ。今回皆には新たなスキルを授けようと思う。隠蔽と言って情報を隠すスキルだ。これが無いとお前らのステータスが皆に見えるため、今までの半年間のようになってしまい迷宮の攻略に差支えが生じると思って今回呼び出したのだ」


 神の発言に愁を除く4人がおぉーっと感嘆の声をあげる。


「質問良いですか?」


「なんだ?」


「すでに俺はそれの効果に近いスキルを持っているんですがこの場合はどうすればいいんですか?」


「ふむ・・・確かに君は隠秘のスキルを特典で選んでいたね。君には特典の様なスキルを1つ授けるよ」


「少し考えさせてもらっていいですか?」


「構わない。その間4人には隠蔽のスキルを授けるから順に並んでくれ」


 そう言った神の前に智也、晴香、聡、美香が並ぶ。


 愁の頭の中ではいくつかのスキルが思い浮かんでいた。


 1つ目としてはアイテムボックスの中にある武器と自らが装備している武器を瞬時に変えるスキルである。これによりスキルの武神の効果を最大限に利用することが出来る。


 2つ目としては結界関連のスキルである。防御のためだけではなく、結界を敵を囲うように展開してその結界の中に向けて魔法を放って被害を最小限にするという方法も考えられる。


 3つ目は物を作成する生産系スキルである。例えば自らの武器を作るスキルであるが現状ではグレイブやフロスガーに依頼として作ってもらわないといけない。腕自体は確かなので問題はないが依頼にかかる費用を考えるとそのうち家を建てれる程度のお金になると思われるため、長い目で見るとこういう系等のスキルも悪くないと思える。


 しばらく悩んだ愁は1番目のアイテムボックス内に存在する武器を瞬時に変えるスキルを選んだ。何故1番かと言うと、2番の結界関連のスキルは魔物が持っている可能性があるからである。以前聖域に行った際にハーケンが結界を張っていたためそれに類似するスキルを持つ魔物がいるかもしれないと考えたからである。そして3番は愁の持つ能力を考えるとお金ならいくらでも稼げるのでは?と考えたからである。ワーピングドラゴンも狩り放題で尚且つルナが言ってたように聖獣相手でもなんとかなりそうなステータスである。つまりお金ぐらいなら何とかなるのでは?と考えた結果である。また1番のスキルに類似するスキルが存在しないのでは?とも考えられるからである。


「決めた。アイテムボックス内に存在する別の武器と装備している武器を瞬時に入れ替えるスキルが欲しい」


「ふむ、変わったスキルを考えたな。わかった、用意しよう。スキルの名称は何か希望はあるか?」


「ありきたりに『クイックチェンジ』でお願いします」


 愁がそう言うと神が「うわー」と言わないばかりの顔になる。


「何か不満でもあるんですか?」


「いや、本当にありきたりだなーって思ってな。まぁ少し待ってろ。今渡すからな」


 そう言った神は何かをモゴモゴと言った後に手を愁に向けて差し出した。すると愁の足元が少し光った後にステータスを調べると『クイックチェンジ』のスキルが増えていた。


「ありがとうございます」


「気にするな。さて皆、そろそろ戻ってもらおうと思う。しかし追いかけられることには変わりがないから智也と晴香、聡と美香は国を入れ替えて転移させようと思う。もし仲間がいるようだったら一緒に転移させるが仲間はいるか?」


「「「「いえ」」」」


「それじゃあ皆、迷宮の方を頼む。半年後にまた会おう」


 そう神に言われると5人は光に包まれた。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回の話は本日中か明日には投稿します。

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