39話:閑話『別ルート集』
いつの間にやらPVが100万越え、UAが10万を超えていました。読者の皆様方読んで頂きありがとうございます。今後も頑張って投稿するのでよろしくお願いします。
血の契約についてデメリットを書いておいたらよりいいものになるのでは?という意見を頂きました。
デメリットに関して言えば『簡単に解除できない』がデメリットになります。本編では出ない予定ですが、契約は双方の合意があった場合契約を解除する事も出来ます。そして治癒魔法Ⅱによる解除も行えます。しかし、血の契約については治癒魔法Ⅴにより解除が行えます。しかし治癒魔法のスキルレベルⅤは非常に極少数しかいないため解除が非常に困難です。つまり契約の解除をしにくいというのはメリットでありデメリットでもあると言えます。
※今回の話は今まで数多く存在した場面において「こんな方向に行ってみた!」と言う別ルートを通った主人公がどうなるのか?と言う完全ネタ話です。本編には全く関係が無いので息抜き程度に楽しんで頂けると楽しいです。
その1>
『もしも、22話における実験でヘルフレアを全力で放っていたら・・・』
歩き出して3分後、ようやくハクの探知にゴブリンが引っ掛かり、ついに迷宮初のゴブリンに遭遇する二人。しっかりとスキルアブソープションを使いゴブリンの持つ『剣術Ⅱ』×2、『調教Ⅱ』×2を奪った。
「よし、ヘルフレアの実験だ!」
意気揚々とヘルフレアを使おうとする愁。なにかを感じたハクは条件反射的に愁の後ろに隠れてウォーターボールの詠唱を始める。ご主人様の盾になる?あほなご主人様は体で覚えないとダメな気がします!これは教育です。決して自分のためではありません。ご主人様はこれで成長をする!・・・はずです。
「ヘルフレア」
愁の手に大きさ20cm位の火の玉が出来上がる。
「あれ?おかしいな・・・全力を込めたはずなのに・・・」
「御主人様、それは本当ですか?」
事実を言うと愁のヘルフレアを球形にすると大きさだけで直径200km程度ある。しかしここは迷宮。無意識のうちに迷宮内に具現化できる大きさに留めていたのだ。つまりこの火の玉にはとんでもない量のエネルギーが圧縮されているのである。ちなみにこれを現代の東京の東京タワーに向けて上空から放つと半径1万km、つまり地球の半分程度に影響が出るという事である。
さてそんな脅威があるとも知らずに愁はヘルフレアをゴブリンへと放つ。火の玉はゴブリンに直撃する。
そして愁の意識は直撃を見た瞬間なくなってしまった。そして異世界アイリスは愁の放つヘルフレアが原因で消滅してしまった。正確には存在はするが、塵と灰しか残っていない。
その頃天界では、
「神~大変なことになっちゃったよ~」
「女神、どうした?」
「前に転移させた愁くんがさ~、アイリス滅ぼしちゃったよ~?」
「・・・」
愁の力によりアイリスは滅んでしまった。この報告を聞いた神はなんとも言えない感じになってしまった。
その2>
『もしもオークションで手に入れた紅鴉が100年経ったせいで超が付くほどの鈍になっていたら』
「ま、待て」
ブラッドが懇願する。
「何故待つ必要がある?お前達は俺の大事な人を傷つけた。この事実に何ら変わりはない。覚悟をしていなかったのか?自らが殺される覚悟をしなかったのか?何かを奪う行為に対して死は付き物だ。なのにお前は覚悟が出来ていなかったのか?」
そう言って最近手に入れた武器、紅鴉を召喚する。そして鞘から紅鴉を抜く。紅鴉は黒い刃の中心に1本の赤い線を特徴とした刃渡り80cm程度の日本刀であった。しかし今現在の紅鴉は茶色の錆びた刀である。
「「・・・。」」
ブラッドと愁が口を閉ざす。そして今まで何とか形になっていたが、しばらくすると先っぽの方からサラサラと刀の刃が崩れていく。残ったのは柄だけであった。
「なんか・・・すまないな」
そう言ってブラッドが愁を慰める。
「敵に慰められるとは俺も思わなかった・・・」
「いや、うん。オークションで召喚武器買っているの見てたからさ。まさか召喚武器がこんなダメダメ武器だとは思わなかったんだ」
(惨めすぎる・・・)
愁の心は完全に折れてしまった。そして次にこう思う。
(あの糞商人め・・・こんな鈍を俺に買わせやがって・・・後悔させてやる!)
「とりあえず、一時休戦って事で良いか?」
「いあ、もう俺達は君達を襲わない事にするよ。なんだか可哀想すぎる・・・」
敵に可哀想呼ばわりされる愁達であった。
その後愁は紅鴉を売っていた商人を見つけ出し事情を説明して魔銀の剣を取り出して言う。
「紅鴉の分、きっちりとその命で償ってもらおうか・・・?」
「ひぃ、い、命だけは・・・」
「知るか!」
そう言って愁は紅鴉を売った商人を腹癒せに殺してしまった。それが原因で愁は牢獄行きとなってしまった。ハクはその後自宅で1人愁が牢獄から出てくるのをのんびりと待った。
その3>
『もしも32話にて童〇の部屋が〇モしかいなかったら』
扉を開けたその先の光景を見た俺は意識を完全に失って倒れた。何故なのか・・・
それは部屋の中には15人ほどのオホ〇達がいたからである。アホな一般人の愁からすると目の前に広がるオホ〇達の繰り広げる光景はあまりにも毒であった。
そんな感じでいると奴隷の一人が愁に目をつける。
「あら、この子可愛いわね」
「ホントだわ~」
「ねぇねぇ、ケイさん。お客様お借りしても良いかしら?歓迎をして差し上げようと思っているの」
「い、いやー・・・流石におky「あぁん?何か言ったか?」・・・いいえ、何も言っていません」
完全にオホ〇達に尻に敷かれているケイであった。
愁の置かれた状況はあまりにも内容があれのため一言で簡単に済ませよう。愁は掘られました。
愁は気が付くと目の前にはハクがいた。しかも何故か涙を流していた。
「あれ・・・?ハク?」
「あ、御主人様!御主人様って・・・そう言う趣味なんですか?」
「へ?」
状況がつかめない愁である。しかし何故か妙にお尻のあたりがむず痒い。
「御主人様が例え〇モであっても私の御主人様には変わりはありません!」
「はい!?」
場所も考えず大声を上げる愁。
「俺がホ〇ってどういう事だ?」
「御主人様は気絶している間に部屋にいた奴隷の〇モ達に掘られたらしいですよ?」
(・・・俺もうお婿に行けないじゃん!)
「大丈夫です!御主人様は私が責任もってもらいますから!」
「心読まないで!そしてなんかありがとう!」
この事件のせいで愁は即座に奴隷商会を後にした。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次回は本日中に投稿できると思います。




