16話:ランクアップの試験
また最初の方に少しはっちゃけました。いつもの如く後悔はしていません!
ユニークスキルをギフトスキルに書き換える修正が完了しました。今後、まちがって書いていた場合は報告して頂けると非常に助かります。
―――…―Sight of SHU Start―…―――
俺は目が覚めた。しかし昨日ハクと5回もしたせいか、体がだるい。
「おはようございます、御主人様」
そう言ってハクはキスをしてきた。しかも昨日とは違い舌を入れる深いやつ!前言撤回!俺元気になりました!
「おはよう、ハク。朝から積極的だね?」
「ご、御主人様!?そ、それは・・です・・・ね・・・ムー///」
意地悪な発言してよかった!可愛すぎる!この子超かわいい!キュンキュンする!
「大丈夫、また夜にしてあげるよ?」
意地悪っぽく耳元で囁くように言ってあげた。するとハクの顔はリンゴのように真っ赤になった。うん。ハク可愛いな。
「さてと、朝ご飯食べに行こうか?」
そう言って俺とハクは着替えを済ませて朝食を食べに行った。
・・・すでに今晩が楽しみで仕方ない俺です。
―――…―Sight of SHU End―…―――
朝食を食べ終えた愁とハクはギルドにいた。ギルドはいつもの如く(と言っても朝来たのは2回目)人がいっぱいいた。多くの者は掲示板を見て依頼を決めている。あるパーティーはギルド内にある定食屋で朝食を済ませている。
今日はハクの登録をしないといけないので毎度の如くお世話になっているリムのいるところに並ぶ。
「あ、シュウさんおはようg・・・後ろの方は誰ですか?」
リムさんが冷たい視線を向けてくる。ダメ!癖になっちゃうからやめて!・・・やっぱりもう少し!
「えっっとー・・・そn「昨日御主人様に購入してもらった奴隷のハクです。本日はギルドの再登録に来たのですがお願いできますか?」・・・そう言うわけです」
愁がオロオロしていたのを確認したハクは手短に状況を説明して用件を言った。
「なるほど。では此方の水晶にお願いします」
「ステータス」
するとハクのステータスが表示された。それを見たリムの顔色が変わる。
「ハク・アルフィンって・・・パーティー『常夜の迷宮』の魔術師のハクさんですか?」
「・・・よくそのような事を御存知ですね?でも今は御主人様の奴隷です。ハク・アルフィン個人として接してください」
「っ・・・かしこまりました。ハク・アルフィンさん、冒険者ランクDで間違えないですか?」
「えぇ。それでお願いします」
そう言われたリムは奥へと姿を消した。そして俺の時と同じように黒色のカードを持って戻ってきた。
「此方がハクさんのギルドカードとなります。それと再発行手数料の50万Lを頂きます」
「あれ?再発行手数料?そんなの聞いてないんですが?」
リムが言った再発行手数料の存在を知らなかった愁が素直に疑問を口にする。
「ふぇ!?もしかして、またやらかしちゃいました?」
そう言いながら隣にいるカリンに目を向ける。カリンは仕事をこなしながらリムの視線に首を縦に振る。
「も、申し訳ございません。再発行手数料とはギルドカードの紛失した際に再度冒険者ギルドに登録する際に必要な手数料となります。紛失による再発行は500万L、奴隷等の特殊な事情の場合50万Lです。この度は説明不足が生じ申し訳ないです」
そう言って頭を下げるリム。
(案外リムさんってドジっ子なのかな?ドジっ子猫耳メイド・・・えへへ)
そんな妄想をしながらも、再発行手数料の50万Lをアイテムボックスから出しリムに渡す。そして今日の目的をリムに告げる。
「それと、Dランクへのランクアップの試験を受けたいんですが良いですか?」
「はい。試験会場はギルド裏手の訓練場になります。時間は12時からになります」
「わかりました。ではその時間に再びお伺いします」
そう言って愁はハクと共にギルドを後にした。
―――…――…―――
愁はハクと共に訓練場にいた。約束の時間より少し早めに来たのに、探している人は見つかった。
「シュウさん、ハクさんお待ちしてました。少し早いですがDランクへのランクアップの試験を始めようかと思います」
「試験の内容を教えてもらえますか?」
そう聞いた愁に予想外の返答が来た。
「私と戦ってもらいます」
リムは確かにそう言った。
「へ?」
「私が試験官です」
静かにそう告げた。
ギルドの受付業務と言うのは、Cランク以上の冒険者が就く事の出来る職業で女冒険者からすると憧れの職業である。そのため非常に競争率が高く、なかなかなれない職業である。リムも例外でなくCランク以上の冒険者(リムはBランク)であったため、Dランクへのランクアップ試験はギルド職員との模擬戦が試験内容となっている。当然普通の人なら勝てるわけがない。この模擬戦ではDランクの依頼を受けていけるかの技量があるかどうかを調べる試験であるため、必ずしも勝つことが条件とは言えない。
「わかりました。ちなみに合格条件は?」
「Dランクの依頼を受けていける実力があるとみなされると合格です」
「わかりました。よろしくお願いします」
「武器は何が良い?剣で良いかな?」
「お願いします」
そう言って愁はリムに渡された訓練用の木剣を構えた。リムはどうやら双剣使いのようで、愁と同じ木剣を2本構えている。
「試験開始」
リムがそう言うと愁の元に凄まじいスピードで突っ込んできた。傍から見たら見えるか見えないかぐらいのギリギリのスピードである。しかし、愁の身体能力は魔人級のため獣人のリムのスピードは完全に見切っていた。リムが放つ2つの剣による高速の剣技も全て見切っている愁は難なく全て受け流す。
予想外の事態に戸惑ったリムはそれでも攻撃の手を一切緩めない。リムの猛攻は3分以上も続いた。スタミナがなくなってきたせいか、リムの攻撃が一瞬緩んだ。その隙を見逃さず愁はリムの足を踏む。突如足が動かなくなったリムは地面に向けて転倒する。そして首元には愁の持つ木剣がある。
「・・・まさか負けるとはね」
「いえいえ、リムさん相当お強いですね。ビックリしました」
「これでも一応元Bランクの冒険者よ?」
その発言に愁とハクが驚く。
「でも、この私を倒すぐらいだから何の問題もないね。シュウ クホウイン、Dランクへのランクアップ試験は合格です」
リムの口からその発言が出たとき、愁とハクはお互いの手を握って喜び合った。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
この辺で一度、主人公視点の話ではなくリムやハクの視点での物語を挟もうかと思います。他の転移者については顔合わせをした際に書くつもりです。




