99話:お仕置きと言う名の地獄
久しぶりにはっちゃけました。後悔はしていません!
サイモンに呪いをかけ終えた愁は背伸びをした。するとちょうど復活から1時間が経過したのか、愁が纏っていた炎が消えてなくなった。これで愁のステータスは普通の冒険者より少し強い程度にまで下がった。そんな機会を待ち望んでいたのか、愁の背後からとんでもない密度の殺気が飛んできた。愁が振り返って殺気の主の方向を見るとそこにはどす黒いオーラを発するハク、ルナ、華奈の姿があった。フィアに関しては未だ涙目で愁に向けてウルウルとした視線を向けている。何この可愛い生き物!
「さてと、御主人様、覚悟は出来ていますか?」
ドスの利いた普段のハクからは考えられないような威圧を交えた声が発せられた。
「シュウさ~ん、どうなるかわかりますよね~?」
普段は絶世の美女のルナの面影はなく、そこには般若の面と言っても過言ではない鬼のような形相を思わせる雰囲気を醸しながら満面の笑みを浮かべているルナがいた。
「愁・・・覚悟は出来てるでしょうね?」
まるで剣を首筋に当てられていると錯覚するような雰囲気を当ててくる華奈。
「ふぇ・・・皆さん・・・乱暴は良くないですよー・・・御主人様だってボク達の事を考えての行動だったんだろうから・・・」
そこには涙目ながらも唯一愁をかばう発言をするまるで天使のようなフィアの姿があった。だから何なのこの可愛い生き物は!
「「「フィアさんは黙ってて」」」
「ふぇ」
ハク、ルナ、華奈から同時に威圧の混じった声でフィアに対して言う。それを聞いたフィアは余計涙を流しながら縮こまったフィア。この可愛い生き物お持ち帰りして良いですか?てかお持ち帰りさせて!ゲフゲフ、失礼。
「御主人様?今は人目があるので自重しますが・・・宿屋に帰ったら覚えててくださいね?い・い・で・す・ね?」
3人を代表してか、ハクがさらにどす黒いオーラを纏って愁に尋ねる。愁はあまりの剣幕に首を縦に振るしかなかった。
「さてと、御主人様から言質も取れた事ですし・・・残ったことを済ませましょう!」
「「だね!」」
「うぅ・・・ボク何か悪い事言ったのかな・・・」
ハク、ルナ、華奈の3人が見た目だけは普通に戻った。しかしフィアは未だ縮こまって人差し指で地面に丸を書いていた。お持ち帰り確定ですね、はい。
―――…――…―――
それから愁達(主にハクとルナと華奈)はありとあらゆる雑務を片付けた。依頼完了の件に関する報酬の交渉、国王と宰相に関する件、サーシャとニーナの件を片付け終えた愁達は宿屋へと行った。今回の宿屋は前回とは違いサスティアスの都市の中でも1番のサービスを誇る宿屋だ。ちなみにサーシャとニーナの件に関しては翌日に詳しく決めるという事になった。
「いらっしゃいませ。本日は宿屋静かなる泉へようこそ、宿泊ですか?それともお食事ですか?」
宿屋の店員はそう聞いた。
「本日お客さんは今のところいますか?」
店員に対してハクが答える。
「いえ、本日のお客様はお客様が初めてです」
「だったらこの宿屋自体を貸切にしたいんですがおいくら必要ですか?」
「はい!?貸切でございますか!?」
「とりあえず全ての御部屋を借りるという事で・・・一晩一部屋当たりおいくらですか?」
「えっとー・・・1人部屋が5000L、2人部屋が1万L、3人部屋が1万3000L、4人部屋が1万6000Lになりますが・・・」
「これだけあれば全部屋借りる事は出来ますか?」
そう言ってハクは大金貨1枚、つまりは1億Lを出した。
「はい。足りますおつりは・・・「あぁ、お釣りはいりません。その代わり本日はここに誰も近づけないで貰えますか?」・・・はぁ、わかりました」
そう言われた店員は宿屋中を回って全ての従業員、及び料理を作る料理人、清掃員等を呼び集めて事情を説明した。そして全員が愁達の前に集まって最終確認を行った。
「これで本日の従業員は全てです。本当に誰も居なくてもよろしいのでしょうか?」
「はい。その方がこちらも色々とやりやすいので。此度はわがままを聞いて頂きありがとうございます」
「わかりました。それでは明日の御昼頃に伺いますね」
「はい、本日はありがとうございました」
ハクがそう言うと従業員、料理人、清掃員は宿屋を後にした。
今まで完璧な外面を演じてきたハク、ルナ、華奈。しかし従業員たちがいなくなって宿屋に愁達だけとなった瞬間、その外面が突如ガラガラと音を立てて崩壊した。
「御主人様?舞台は整いましたね」
満面の笑みを浮かべるハク。
「シュウさん、今日は無事に寝れると思わないで下さいね?」
黒いオーラを放つルナ。
「愁、覚悟を決めなさい」
般若の如き雰囲気の華奈。
「ご、御主人様、ボクは御主人様が大好きでした!」
妙なフラグを建築するフィア。
「ひいいいいいぃぃぃぃいぃぃいいぃぃぃ」
人間と言う枠に収まらない超絶理不尽な存在の愁が悲鳴をあげた。
―――…――…―――
「んぁ・・・ぁ・・・」
窓から部屋に入る木漏れ日で目を覚ます愁。部屋の中には裸ながらも幸せそうな顔で寝ているハク、ルナ、フィア、華奈の姿があった。ちなみに昨晩の出来事はあまりにも過激で残虐なため描写は省略しようと思う。ちなみに以下が昨晩における会話の一部分である。
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愁=し ハク=は ルナ=る フィア=ふ 華奈=か
は「はぁん・・・御主人様~、そんなのじゃ足りません。もっと私に下さい」
る「ふぅ、人族の営みと言う物はやはり良いな。しかしこのままでは罰にならないからもっと付き合ってもらうぞ?」
ふ「ふぁぁ・・・御主人様すごいです」
か「愁、こんなんで終わるとでも思ってるの?」
し「これ以上は勘弁してくれええええぇぇぇ」
その日、サスティアス1の宿屋、静かなる泉では男性の悲鳴と女性の笑い声、泣き声、悲鳴、懇願、喘ぎ声等々様々な声が響き渡っていたという。そして男性の悲鳴に関してだが、悲鳴が途切れる事はほとんどなかったというのが国民Dによる情報であった。ちなみに以下がその他国民による情報であった。
常に前屈みの国民A♂:「あ、あんなの聞かされたら・・・」
瞳がトローンとした国民B♀:「女性にあそこまでさせるなんて・・・罪な殿方ですわ」
元気なご老人の国民C♂:「あんなの聞かされたらわしだって我慢出来んぞい!ばぁさんや・・・待っとれ!」
今日も愁達とサスティアスの国民は平和であった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
最近気づいたのですが、なんちゃって100部を突破していたのですね・・・なんだか意外です(笑)
今回の文章に関してですが・・・もう少し書きたかったんですけど・・・時数的に厳しくて・・・orz
中途半端で申し訳ないですorz
次回の100話記念の話をどうしようか今現在悩み中です。なのでもしかしたら次回は101話になるかもしれません。
ちなみに次回の予定は明日か23日を予定しています。楽しみにしてもらえると有難いです。




