粒子
掲載日:2026/09/12
お茶を飲み眠れば春 眠れば春かな波浪注意報が流れ
言葉はままならないまま 慣れてゆかないまま
一周遅れで咲きゆく野道に秋風
歯が立たぬ知の結晶の角を曲がれず迷うてみては行き止まり
漬け物になってしまった週末をサラリとお茶漬けにして熱導
さよならの結びの母音を抱きしめて愛していると言えたら紅葉
牛のよな歩みでゆけば土深く足踏みいれて一歩が重く
雫のように何処かへ還る透明になるまで季節のように流れてゆこう
淡い空色この世界あなたがいる限り逃げないと粒やく粒やく




