獲得
進化した私は感情を爆発させない
怒り、悲しみなどのネガティブ感情を感じないということではない
当然人間だもの、腹も立つし涙も流す
人間らしい親に、人の子として育てられた
母親はとてもヒステリックで父親は皮肉屋
生まれ育った家は、言葉の暴力が日常的に飛び交い、私はその言語を常識として学習して育った
悪気はなくとも、かなり不躾な人間だった
学生時代は、完全にイジリを越えた発言をしていたし(今の時代ならアウト)
大人になってからも、非常識極まりないおバカさんだった
結婚して、人の親になり
子どものために、良い親であろうとして外面を良く保つように努力した
それでも暴れる感情を抑えることはできなくて、しょっちゅうキレて叫び、自分をコントロールする術もなく持て余し、ストレスに圧倒されていた
見本となる親を真似て、そうするしか知らなかった私
気づかせてくれたのは、鏡となるパートナー、伴侶だった
なぜ、そんな嫌な言い方をするのか?
どうして、主観で決めつけるのか?
大声を張り上げる必要はあるか?
事ある毎に、言葉の表現を指摘された
言われなければ、わからなかった
私の生まれ育った家では、その言葉が普通の共通言語だったから
そして、今の私は理解できる
当時の私は、本当の私とズレていた
本当の自分じゃない言動をする自分に、暴れていたのだ
パートナーという鏡に映る自分自身にキレていた
私VS私
生まれたままの私と後天的な影響を受けた私の闘い
今では仲直りして自己統合したので、冷静でいられる
外側に対して必要以上なネガティブ感情が生まれる時、それは自分の心を映し出している
自分の中に抱える葛藤や問題に触れられると、インナーチャイルドが暴れ出す
つまりは、心の傷、トラウマ
普段は心の奥に押し込めて、忘れたフリをしている過去の痛み、辛い記憶
自分で向き合って受け入れない限り、死ぬまで感情は揺さぶられ続け刺激され爆発してストレスになる
その上、鏡となる相手を傷つける
ちなみに、私の親は未だに自分自身と和解できずに苦しんでいる
来世に期待しよう
我が家オリジナル失礼言語だけでなく、成熟した大人の共通言語を学習して獲得した私
実家に帰り、懐かしい?言語が飛び交うのを聞いていると、ネガティブ感情を越えてもはや面白い
とんでもないバカにした言いまわしの中に愛情が込められていたり
怒って拗ねる姿に、ありのままの純粋な本人が垣間見える
私はネガティブネイティブスピーカーだからこそ、人の心が深く理解できる
今あなたが、たくさんのネガティブ感情を抱えて苦しんでいるなら
成長して本当の自分になった時、あなたはとても深みのある理解者になれる
というか、なりたくてわざわざ生まれてきたのだと思う
本当の自分に戻ろう
隠れんぼしている自分を見つけてあげて
イライラしたり落ち込んだりしているのは、心の片隅に隠れている本当の自分だから




