表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: 匿名希望
裏切りの勇者、共闘の誓い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/140

第9章 勇者狩り



### 1


 魔王城から離れた森の街道。

 月明かりの下、リオネルと僕は偵察の帰路についていた。

 木々のざわめきが妙に重い。鳥の鳴き声ひとつ聞こえない。


「……妙だな」

 リオネルが剣に手をかけた瞬間――。


 矢の雨が闇から降り注いだ。


---


### 2


 僕たちは咄嗟に身を翻し、魔法障壁で矢を弾く。

 森の影から現れたのは、鎧に身を包んだ十数人の騎士。

 胸には“聖印”が輝いている。


「勇者リオネル! 神の敵、裏切り者!」

「今ここでその首を討ち取る!」


 剣を掲げ、彼らは一斉に襲いかかってきた。


---


### 3


 リオネルは聖剣を抜き放ち、真正面から応じる。

「俺を討ちに来たか……! ならば――覚悟を見せろ!」


 剣と剣がぶつかり合い、火花が散る。

 彼の動きは鋭く、だが敵は容赦なく数で押し寄せてくる。


「……これは、ただの討伐隊じゃないな」

 僕は魔法で森の地形を変え、敵の動きを封じながら気づいた。

「“勇者狩り”――お前を葬るために、周到に用意された罠だ」


---


### 4


 敵の中には、聖騎士団の紋章を刻む者すら混ざっていた。

 彼らの顔に迷いはなく、狂信的な決意だけがあった。


「裏切り者は、生かしてはならぬ!」

「勇者の名を汚した者に、神の裁きを!」


 その叫びは剣より鋭く、リオネルの胸を抉った。


---


### 5


 だが彼は叫び返す。

「裏切ったのは……俺じゃない! 人を利用し続けるお前たちこそ、真の裏切り者だ!」


 聖剣が閃き、騎士の盾を粉砕する。

 その姿に、僕は確信した。

 ――リオネルはもう、迷わない。


---


### 6(ラスト)


 激戦の最中、敵の後方から更なる影が現れた。

 その小柄な体躯に、聖なる光を纏う姿。


「やめろ!」

 澄んだ声が響く。


 現れたのは、勇者レオンだった。

 彼の瞳はまっすぐにリオネルを射抜いていた。


---



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ