表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: 匿名希望
廃墟に立つ者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/138

第10章 勇者の咆哮



### 1


 聖剣が光を放った瞬間、広場全体が白く染まった。

 瘴気が焼かれ、影の残滓が悲鳴をあげて後退する。


「リオネル……!」

 ゼノが驚愕の声を上げる。


 リオネルは血まみれの顔で、それでも確かな眼差しを取り戻していた。

「俺は……勇者だ。使命ではなく……俺自身の意志で!」


---


### 2


 彼は影の群れに飛び込む。

 聖剣が閃くたび、黒い残滓が裂け、光の粉となって消えていった。

 その姿は、まさにかつての勇者のものだった。


「おおおおおおっ!」

 咆哮と共に、光の波動が広場を覆い尽くす。


---


### 3


 だが影も黙ってはいない。

 無数の顔を浮かべ、呻き声を重ねながらリオネルに群がる。


「ころせ……われらを……」

 その声は苦痛と解放を乞う混じり物。


「ならば、俺が……終わらせてやる!」

 リオネルの剣が閃き、影の中心を貫いた。


---


### 4


 僕も黒炎を放ち、リオネルと肩を並べて戦う。

 ゼノは背後から突撃し、ミレイアは詠唱で光の結界を張る。


「アレン! 同時に叩くぞ!」

「応ッ!」


 声を合わせ、僕たちは残滓を一気に追い詰めていった。


---


### 5


 広場の中心に、影が巨大な塊となって立ち上がる。

 人の顔が幾百も重なり、絶叫を繰り返す。


「これが……奈落の残滓の本体か……!」

 ゼノが呻く。


「ならば……!」

 リオネルは聖剣を振りかざし、叫んだ。

「勇者リオネルの名において、ここで討ち果たすッ!」


---


### 6(ラスト)


 聖剣の光が天を裂き、奈落の残滓を貫く。

 影の塊は絶叫を上げ、霧散していった。


 その瞬間、瓦礫に差し込む陽光が広場を照らす。

 リオネルは膝をつき、荒い息を吐きながらも微笑んだ。


「……俺は……まだ……勇者で……いられるのか……」


---



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ