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『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: 匿名希望
敗北の余韻

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第7章 奈落への墜落



### 1


 轟音と共に大地が砕け、僕の体は闇の底へと落ちていった。

 黒炎を必死にまとい、瓦礫の直撃を避けながら着地を試みる。

 だが、足元の岩は崩れ続け、何度もバランスを失いかけた。


 ようやく堅い床に叩きつけられ、息が詰まる。

 見上げた頭上には、崩れゆく廃都の残骸が小さな光点となって遠ざかっていた。


---


### 2


 辺りは漆黒の闇。

 地下の奥底、誰も踏み入ったことのない奈落。

 冷たい空気と、どこからともなく漂う古臭い匂いが肺を刺す。


「……ここは……?」

 声を上げても、返ってくるのは自分の反響だけ。


---


### 3


 だが、静寂はすぐに破られた。

 カツン、と金属を踏む音。

 闇の中から現れたのは――聖剣を携えたリオネルだった。


 彼もまた奈落へと落ちてきたらしい。

 その顔に恐怖の色はなく、むしろ興奮の笑みを浮かべていた。


「いい場所だな……魔王。誰も邪魔をせぬ、俺とお前だけの戦場だ」


---


### 4


 僕はゆっくりと立ち上がる。

 全身は傷だらけで、黒炎も限界に近い。

 だが――ここで退くわけにはいかない。


「望むところだ、リオネル」

 言葉と共に、炎を灯す。奈落の闇を照らす黒き火が、二人の影を揺らめかせた。


---


### 5


 再び剣と炎がぶつかる。

 奈落の広間に轟音が響き、壁に刻まれた古代の文様が青白く輝き出す。


「……文様?」

 思わず視線を逸らした瞬間、リオネルの剣が肩をかすめた。

 熱い血が飛び散る。


「よそ見をするな! 死ぬぞ!」

 リオネルが嘲るように笑い、再び襲いかかる。


---


### 6(ラスト)


 炎と光の戦いの中で、僕は確信した。

 ――この奈落には、まだ何かが眠っている。

 それを知っているかのように、リオネルの笑みは深まっていく。


「さあ、魔王。ここで終わるのはお前だ……それとも、この世界そのものか!」


 奈落への墜落は、新たな謎と恐怖を呼び起こしていた。


---



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