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『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: 匿名希望
敗北の余韻

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第6章 崩壊の夜



### 1


 黒炎と聖光がぶつかり合い、廃都全体が震動した。

 瓦礫の塔が崩れ、地面に大きな亀裂が走り、地下にまで轟音が響き渡る。


 夜空は赤黒く染まり、炎と光が交じり合って不気味に輝いていた。

 まるでこの都そのものが、戦いに耐え切れず悲鳴をあげているかのようだった。


---


### 2


 リオネルは笑みを浮かべたまま、聖剣を振り抜く。

「見ろ! この光を! 俺こそが真の勇者だ!」


 その一撃が瓦礫を粉砕し、炎を押し返して迫ってくる。

 僕は必死に黒炎を叩きつけ、衝撃を相殺した。


「勇者を名乗るなら――アレンの名を超えてみせろ!」

 僕の叫びに、リオネルの瞳が一瞬だけ鋭く揺れた。


---


### 3


 だが戦況は悪化していく。

 兵たちは次々と倒れ、廃都の防衛線は崩れ始めていた。

 敵軍は瓦礫を踏み越え、魔族の抵抗を圧倒しながら迫ってくる。


「……このままじゃ全滅だ」

 歯を食いしばる僕の横で、ゼノが低く呟く。

「奴らはただの兵ではない。勇者の力に魅入られ、狂信者と化している……」


---


### 4


 ミレイアが血に濡れながらも立ち上がり、槍を構える。

「ご主人様……まだ……戦えます……!」

「無理するな! お前まで失ったら……!」

 思わず声が震えた。


 だが、彼女は弱々しくも笑った。

「ご主人様が……生きていてくださるなら……それで……」


---


### 5


 リオネルが聖剣を掲げ、最後の一撃を放とうとしていた。

「終わりだ、魔王!」

 聖光が天空を裂き、巨大な柱となって降り注ぐ。


 僕は残る力を全て黒炎に注ぎ込んだ。

「まだ……終わらせない!」


 炎と光が衝突し、世界そのものが崩れるかのような轟音が響いた。


---


### 6(ラスト)


 ――その瞬間、廃都の地下が限界を迎えた。

 地盤が崩落し、瓦礫の街が轟音と共に沈んでいく。


 兵も、魔族も、王国軍も、すべてを巻き込んで奈落へ。

 僕とリオネルもまた、崩壊する大地に呑み込まれていった。


 夜空に響くのは、崩壊と絶望の咆哮だった。


---



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