第5章 瓦礫の決戦
### 1
瓦礫の街が崩れ落ちる。
リオネルの聖剣と僕の黒炎が激突するたび、廃都の石造りの建物が音を立てて崩壊していった。
兵たちは恐怖に叫びながらも、なお戦い続ける。
だが戦場の中心は、完全に僕とリオネルの一騎打ちへと移り変わっていた。
---
### 2
聖剣が振るわれるたび、光の衝撃波が地を裂き、周囲の兵を巻き込んで吹き飛ばす。
僕の黒炎は炎の渦となり、光を押し返しながら焼き払う。
「やはり……お前はただの魔王ではないな!」
リオネルの瞳が鋭く光る。
「ならばこそ、討ち滅ぼす価値がある!」
「俺を“魔王”と呼ぶなら……その言葉、今ここで呑ませてやる!」
---
### 3
互いの剣戟が幾度も交錯し、火花と轟音が廃都を支配する。
だが、リオネルの剣筋はますます鋭さを増していた。
まるで戦えば戦うほど、力を吸収しているかのように。
「……おかしい。こいつ、戦闘の中で……強くなっている?」
僕の背筋に冷たい汗が流れる。
---
### 4
リオネルが聖剣を高く掲げる。
「見せてやろう……“神に選ばれし者”の力を!」
天空から無数の光の槍が降り注ぎ、瓦礫の街を貫いた。
「ぐっ……!」
僕は黒炎の障壁を展開し、必死に防ぐ。
だが建物は粉砕され、地面が砕け、味方の兵たちが次々と吹き飛ばされていった。
---
### 5
「ご主人様っ!」
ミレイアが駆け寄ろうとする。だが、その前にリオネルが立ちはだかり、聖剣を振り下ろした。
「邪魔だ!」
閃光が走り、ミレイアの槍が弾き飛ばされる。
彼女の体が瓦礫に叩きつけられ、血が散った。
「ミレイア――!」
怒りが全身を焼き尽くす。
---
### 6(ラスト)
僕は全ての黒炎を解き放った。
炎が渦を巻き、夜空を覆うほどの黒い火柱となる。
「リオネル――絶対にここで倒す!」
「面白い! その命、俺の聖剣で断ち切ってやろう!」
炎と光が瓦礫の都を焼き尽くし、決戦は最高潮へと突入した。
---




