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『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: じょんどぅ
勝利の影に潜むもの

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第7章 揺らぐ信頼


### 1


 玉座の間にて。

 兵士たちが集まり、ざわめきが止まなかった。


「裏切り者は誰だ……」

「まさか、陛下の近しい者の中に……?」


 不穏な視線が僕の仲間たちへも向けられている。

 ゼフィルスとラヴィアが並んで立ち、兵たちの声を遮った。


「静まれ!」

 ゼフィルスの一喝に、場がようやく静まり返る。


だがその静けさは、嵐の前触れのように重苦しかった。


---


### 2


 兵を下がらせたあと。

 広間に残ったのは僕と、側近の二人――ゼフィルスとラヴィアだけ。


 ゼフィルスは冷ややかな視線を僕に向け、口を開いた。

「陛下……正直にお答えください。あの日、戦場で放たれた光――あれは、本当に陛下の力なのですか?」


 胸の奥が凍りついた。

 隣でラヴィアも真剣な顔で僕を見つめている。


「わ、私は……」

 声が震える。

 答えを出せば全てが崩れる。答えなければ、疑いが深まる。


---


### 3


 ラヴィアが一歩踏み出す。

「陛下、私は信じたい……けど、城中に噂が広まってる。

 このままじゃ、兵士たちは陛下に背を向けてしまうわ」


「……!」


 ラヴィアの目は揺れていた。信じたい、でも怖い。

 その葛藤が痛いほど伝わってきた。


「もし……もし陛下が私たちを欺いていたのなら……」

 言葉を切り、彼女は拳を握り締めた。


---


### 4


 ゼフィルスが低い声で続ける。

「真実を語るべき時です、陛下。……我らは、陛下の剣となるために命を懸けてきた。

 ですが――“偽りの王”に仕えているのなら、それは我らにとって裏切りに等しい」


 突きつけられた言葉に、足元が崩れるような感覚を覚えた。


(ゼフィルス……ラヴィア……君たちまで……!)


 視界が滲む。

 答えようとしても喉が塞がり、言葉にならなかった。


---


### 5


 沈黙の中で、ゼフィルスは剣の柄に手をかけた。

 ラヴィアも息を呑む。


「……陛下。私はまだ、信じたい。けれど……答えを示さなければ、兵たちを抑えられません」


 その瞬間――背後の扉が軋み、グロウが姿を現した。

「ふむ……どうやら、陛下は仲間からも信を失っているようですな」


 その声は、毒のように冷ややかだった。


---



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