第5章 二人の勇者
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翌朝、王都の南門前に大勢の群衆が押し寄せていた。
その視線の先に立つのは――白銀の鎧に身を包んだ青年。
彼の名はユリウス。
聖女セラフィナに導かれ、“神に選ばれた新たな勇者”として人々に紹介された。
「俺こそが真の勇者。
偽りの勇者レオンを討ち、この世に平和を取り戻す」
その言葉に、群衆は歓声を上げた。
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一方、城の広間ではレオンたちが報せを受けていた。
リオネルが舌打ちをする。
「勇者が二人? 冗談じゃねぇ!」
ミレイアは不安げに眉を寄せる。
「でも……彼もまた聖剣に似た武器を持っているそうです。
神聖な力を帯びた剣――本当に神の加護を受けている可能性も……」
レオンは拳を握りしめ、静かに呟いた。
「……逃げられないな」
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### 3
その日の夕刻。
レオンとユリウスは、王都の中央広場で対峙した。
群衆は二人を囲み、固唾を飲んで見守っている。
ユリウスは冷笑を浮かべ、聖剣を抜いた。
「お前の罪は明らかだ、レオン。
魔王と結託し、人の世を裏切った。
勇者の名を騙る偽者め、ここで終わらせる」
レオンは剣を構え、真っ直ぐに相手を見返す。
「俺は偽者でも、裏切り者でもない。
ただ、守るために戦う――それだけだ」
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### 4
刹那、二人の剣がぶつかり合った。
雷鳴のような衝撃が広場に響き渡り、群衆が悲鳴を上げる。
ユリウスの剣は確かに“聖なる力”を帯びていた。
その光は、レオンの聖剣に匹敵するほど強大。
僕は歯を食いしばりながら、彼らを見つめた。
(これは……ただの剣戟じゃない。
どちらが“本物の勇者”かを決める戦いだ……!)
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### 5(ラスト)
激しい斬撃の応酬の中、ユリウスが叫ぶ。
「俺こそが選ばれし者! 神は俺に未来を託した!」
レオンは血を流しながらも、一歩も退かず言い返した。
「神がどう言おうと関係ない!
俺は、俺自身の意志で戦う!
それが……俺の勇者としての証だ!」
その叫びと共に、二人の勇者の刃が再び火花を散らした――。
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