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『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: 匿名希望
「勇者たちの分岐点」

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第3章 新たなる聖女



### 1


 地方の村に、白い衣を纏った少女が現れた。

 まだ十代半ばほどの年齢、金糸のような髪に澄んだ青い瞳。

 その姿を見た村人たちは、自然と跪いていた。


「私は……神に選ばれし者。

 堕ちた勇者に代わり、この地を救う“聖女”です」


 その声は澄み切っていて、まるで天使の歌のように人々の心を支配していった。


---


### 2


 彼女の名は――セラフィナ。

 教会の残党によって「新たな象徴」として担ぎ上げられた存在だった。


 だが彼女はただの傀儡ではない。

 群衆の前で祈りを捧げると、まばゆい光が人々の傷を癒し、病を取り除いた。


「奇跡だ……!」

「これぞ神の御業……!」


 その瞬間、民衆の心は完全に彼女のものとなった。


---


### 3


 一方その頃、王都にいる僕たちにもその噂が届いていた。

 リオネルが苦々しく眉をしかめる。

「新しい聖女ぁ? 胡散臭ぇな。どうせ残党の人心操作だろ」


 ミレイアは真剣な表情で首を振った。

「いいえ……報告によれば、彼女は本当に“奇跡”を起こしているそうです。

 もしそれが本当なら――ただの操り人形ではありません」


---


### 4


 レオンが険しい目をした。

「……人々が救われるなら、それはそれでいい。

 でも、その力が俺たちに向けられた時、戦わざるを得なくなる」


 彼の拳は固く握られていた。

 勇者としての自分が新しい“聖女”に取って代わられるかもしれない――その不安が滲んでいた。


---


### 5(ラスト)


 夜。

 王都の広場に、旅人がもたらした噂が再び流れる。


「聖女セラフィナは告げた。

 『真の勇者は、神に背き魔王と手を組んだ偽者だ』と……」


 群衆がざわめく中、僕はレオンの横顔を見た。

 その瞳には、静かな決意と――かすかな孤独が宿っていた。


---




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