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『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: 匿名希望
「勇者たちの分岐点」

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第9章 枢機卿の裁き



### 1


 鐘楼の上に立つ枢機卿は、両腕を大きく広げていた。

 その姿はまるで神の代行者のようでありながら、その眼光には冷たい狂気が宿っていた。


「民よ……疑念は罪、迷いは穢れ。

 我らの教えを疑う者こそ、魔王の手先である!」


 彼の声は光と共鳴し、人々の心を絡め取っていく。

 濁った瞳が次々と枢機卿に向けられ、群衆は一斉に跪いた。


---


### 2


 レオンは剣を握りしめ、声を張り上げた。

「やめろ! 人々を操るな!」


 だが群衆は耳を貸さない。

「勇者様……枢機卿を守ってください……」

「魔王を、倒してください……」


 その声は懇願でありながら、どこか人間らしさを失っていた。


---


### 3


 リオネルが低く呟いた。

「……これは洗脳だ。光に心を縛り、自由を奪っている」


 僕は眉をひそめ、枢機卿を睨む。

「人を救うふりをして、人を操る……これが教会のやり方か」


 ミレイアが怯えた声で囁く。

「このままじゃ……王都の人たち全員が……」


---


### 4


 枢機卿は冷酷な笑みを浮かべた。

「勇者レオンよ。選べ。

 この場で魔王を討ち、民を導くか――

 あるいは逆賊として、我が光に焼かれるか」


 その言葉に応じるように、鐘楼の光がさらに強く輝き始める。

 焼けるような圧力が広場全体を覆い、人々は苦悶の表情を浮かべながらも頭を下げ続けていた。


---


### 5


 レオンは震える手で聖剣を掲げる。

「俺は……勇者として……」


 その瞬間、リオネルが叫んだ。

「レオン! お前は自分の心で決めろ! また奴らに選ばされる気か!」


 広場の空気が張り詰める。

 レオンの決断一つで、この場が地獄にも救いにも変わる。


---


### 6(ラスト)


 枢機卿の声が再び轟いた。

「さあ、勇者よ! 裁きの時だ!」


 光が爆発する。

 群衆が歓喜と恐怖の声を上げる中――


 レオンの聖剣が、ついに振り下ろされた。


---



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