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『神様のバグで死んだけど、リスポーン地点が世界のラスボス城でした』  作者: 匿名希望
「勇者たちの分岐点」

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第6章 勇者の決断



### 1


 広場は、息を呑むような沈黙に包まれていた。

 誰もが勇者レオンの一言を待っていた。


 剣を掲げる彼の腕は震えていたが、その瞳にはもはや迷いだけではなかった。

 恐怖と葛藤の奥に――決意の光がわずかに宿り始めていた。


---


### 2


「俺は……勇者だ」

 低く絞り出すような声。


 群衆は歓声を上げかけたが、レオンは続けた。


「だが……俺が守るべきものは、神でも、教会でもない」

「俺が剣を振るうのは――人を守るためだ!」


 広場が凍りつく。

 教会の使者の顔色が、みるみる蒼白に変わった。


---


### 3


 レオンは剣を振り下ろし、地面に突き立てた。

 硬い音が響き、群衆の視線がその一点に集まる。


「もし教会が人を魔族に変えているのなら……俺は、それを見過ごせない!」

「たとえ俺が勇者と呼ばれなくなっても……俺は俺の信じるものを選ぶ!」


 その言葉に、少女が泣きながらレオンの裾を握りしめた。

「勇者様……!」


---


### 4


 使者が慌てて叫ぶ。

「愚かな! 勇者よ! それは神への叛逆だ!」


 レオンは鋭い眼差しで返した。

「違う……これは俺の選択だ」


 その言葉は広場全体に響き渡り、やがてざわめきが渦巻き始めた。

 「勇者様が……教会に逆らう……?」

 「でも、本当のことを言ってるのかもしれない……」


 人々の心が揺さぶられていく。


---


### 5


 リオネルが小さく呟いた。

「……そうだ。それでいい」


 彼の顔には複雑な感情が浮かんでいた。

 誇らしさ、安堵、そしてどこかに残る寂しさ。


 僕は静かに拳を握った。

 ――勇者レオンは、自分で歩き始めた。

 その選択が、この世界を大きく変えていくことを、誰もが悟っていた。


---


### 6(ラスト)


 群衆の中に、一人、影が立ち上がった。

 フードを深く被ったその人物が、低く呟く。


「……ならば、勇者よ。お前もまた、敵だ」


 その声とともに、広場の奥で爆炎が炸裂した。

 人々の悲鳴が夜空を裂き、戦乱の幕が再び開ける。


---



---




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