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家庭教師りな  作者: MIN
12/13

第十二話 りなの気持ち

◎ログライン

どこにでもいる思春期の少女りなが、幼なじみの男子たけしと時にはぶつかり時には協力し合い助け合いながら真の友情をはぐくんでゆくちょっとおかしなラブコメディー。


● 登場人物

佐藤りな :天寺高校3年生17歳。2組。家族思いのりなは父が病気で絵を描けなくなってからバラバラになった家族と父の心配をする。そのためりな自身が勉強していい会社に就職し大金持ちになり、幸せだった頃の家族に戻すことが彼女の目的である。


宮本たけし:私立寺東高校3年生17歳。Ⅽ組。女性恐怖症。女の前だと緊張し、心拍数が上がりよく勘違いされる。極度に勉強が嫌いで家庭教師の授業から逃げ出す。口は悪いが姉とは仲がいい。


宮本さえ子:19歳。宮本たけしの姉で優等生。勉強と絵を描く才能がある。その才能により磨きをかけるため海外へ留学をする。


佐藤健太郎:43歳。りなの父。りなへの愛情表現は豊かで、りなもよくなついてくれたが無職になってギャンブルに依存するようになり、競馬場へ入り浸る。


佐藤美野里:40歳。りなの母。娘には厳しく愛情表現が下手。健太郎が失業したため仕事が忙しくなり帰宅時間も遅くなる。りなに買ったプレゼントもゆっくり渡すチャンスもない。宮本大輔の会社で働くOL。


宮本ゆり :38歳。たけしとさえ子の母。さえ子とたけしを優等生に育てたい。優秀なさえ子と比べて勉強嫌いなたけしにはいつも悩まされている。


宮本大輔 :43歳。たけしの父でIT会社の社長。


相生なおこ: 天寺高校3年生17歳。2組。マイペースでいつも彼氏募集中!甘ったるい声が特徴。


天草まさみち: 私立寺東高校3年生17歳。Ⅽ組。昔、たけしと同じ夢を追いかける友達だったが、今は現実的な優等生を目指し勉強を続け、生徒会長にまでなっている。


天草智 :  46歳。まさみちの父。昔、妻と離婚しまさみちと暮らしている。


谷崎るみ: 私立寺東高校3年生17歳。Ⅽ組。彼女はよくまさみちを標的としてよくからかう。放課後うは人気モデルとして活動している。


中村優馬:47歳るみの父で大阪の八尾市に住んでいる。


内田わたる:(42)男性。武佐々美術大学の美術の先生。なぜかたけしを美大に行かせるため、意地を張る。たけしが美大に行くことを反対をするりなにわたるはりなに敵対をする。


佐倉たいし: (19)武佐々美術大学一年生。わたる先生に懐いてる。たけしが来てからわたる先生がたけしを庇うからたけしに敵対心を持っている。あんこのお菓子の店長の息子。身長154cm。男性。


佐倉大樹:46歳。佐倉たいしの父であんこのお菓子の店長をしている。たいしが絵を描くのを強く反対をしている。


〇 ストーリー

第十二話 りなの気持ち

修学旅行で京都・奈良を訪れていた天寺高校の生徒はその日奈良公園に行った。りなはたけしを意識したせいでちょっと寝不足だった。りなの様子が気になるなおこ。

「りなさん。寝不足?」

「あ、いや……ちょっとね……ははは……(いかんいかん……せっかくの修学旅行なのにこれじゃだめだ)」

両手でほっぺを叩くりな。

「え!? 急にどうした?」

「いったた……いや、目を覚ますため……ちょっと」

「あ! 見てください。鹿がいますよ」

鹿を撫でるなおこ。

「ほら、りなさんも撫でてみてください」

鹿と距離を置くりな。

「いや、私はいい……」

公園の入り口からまさみちとるみが来る。なおこ、二人に手を振る。

「まさみち! こっちこっち」

「まさみちも奈良公園に?」

まさみち、歩きながらりなに言う。

「なおこに呼ばれちゃってね」

「そうか……」

周りを見てりなに質問をするまさみち。

「あれ? たけしは来てない?」

「さぁ……わからない……」

りな、胸騒ぎがする。りなを気にするるみ。

「りな、何かあった?」

「え? どうして?」

「だって普段のりならしくないから……」

「そう見える?」

「何があったら相談に乗るよ。私たちにはいえないこと?」

「実は……」


りなの話を聞くるみとまさみちとなおこ。

「この気持ちはなんなのかしら……」

なおこ、るみを見て言う。

「何ってそりゃ……ね?」

まさみち、るみを見て言う。

「それしか無いよね?」

るみ、まさみちに言う。

「まさみち、たけしに電話して」

まさみち、携帯を取り出したけしに電話をかける。

「わかった」

まさみちを止めるりな。

「ちょっと! 何するのよ!」

顔が赤くなるりな。それを見て確信を得るるみ。

「ありゃりゃ……これは確定だね」

まさみち、確信を得た顔で言う。

「そうだな……」

なおこ、りなの手を取り言う。

「りなさん! おめでとうございます! ついにりなさんも恋をする乙女になりましたね!」

「恋……私が……誰を?」

「もちろんたけしくんにですよ!」

「な、な……何言ってるんだ! アンタは!」

りなに説明をするるみ。

「認めなさい、りな。人はそれを恋って言うものなのよ」

まさみち、喜びながら言う。

「いや……たけしにもついに彼女か……!」

認めないりな。

「いや! 私は認めない!」

りなに問うるみ。

「じゃ、これがなんだって言うのよ」

「……」

るみ、たけしに電話をする。

「言ってもわからないのなら確かめにいきなさいね。もしもしたけし? 今どこ? うん、わかった。 じゃ、そこで待ってて。たけしは東大寺にいるって」

「……」

るみ、りなに言う。

「頭はいいのにこういうのは鈍感なのね。りなは……これは恥ずかしいことではないから堂々と行きなさい」

りな、出口に走り出す。


なおこ、鞄から大量の鹿せんべいを出し鹿に食わせる。



東大寺を見て感激をするたけしの友達。

「うわ……デカいな……」

「うん、デカい……」

「なぁ、たけし。佐藤さんって彼氏いる?」

「いないけどなんで?」

「俺、佐藤とつきあいたいんだが……たけし、俺に佐藤さんを紹介してくれないか?」

「自分で言えよ」

「恥ずかしくて言えないよ。なぁ、友達だろう?」

「悪いけど誰であろうと俺はりなを譲る気はない」

「え? それって……」

りな、たけしを呼ぶ。

「たけし!」

「あ、りなも東大寺に?」

「違うけど……」

「え? じゃ、どうしてここに?」

「たけしに会いに来た」

たけしの友達は席を外す。

「たけし、俺たち先に行くね」

「わかった。えっと、俺に会いに来たって……」

小声で言いながら悩むりな。

「今の気持ちを確かめるため……でも、どうやって確かめるの?」

「どうした?」

「私、アンタが好き……」

「!?」

「アンタなんか無知で世間知らずで大馬鹿で……」

「告白するにしてはひどい口だな」

「悔しいわ……そんな貴方が好きになるなんて……」

「りな、俺は……」

「待って! 返事は求めてない。私はこの気持ちをはっきりしたかっただけ! じゃ!」

りな去る。

「おい! りな、待って!」


奈良公園で鹿のせいでベトベトになったなおこ。ハンカチでなおこをふくるみとまさみち。悲しい顔で言うなおこ。

「う……服もベトベトだよ……」

走ってくるりなに気づくるみ。

「ん? りな、早やっかったわね」

悲しい顔が笑顔に変わるなおこ。

「え? りなさん? で、どうでしたか?」

スッキリした顔をするりな。

「うん、スッキリしたわ!」

「え? スッキリした?」


りなの話を聞くるみとなおことまさみち。

「は? 思いだけ伝えただけで返事はもらってない?」

りなのほっぺを掴むるみ。

「何考えてるのよ! 告白をしたのなら返事をもらうのが当たり前でしょう?」

まさみち、女子会話に入る。

「でも、りなは返事はいらないと言ってたけど……」

るみ、まさみちに怒る。

「これは女子の問題なのよ!」

なおこ、まさみちに怒る。

「まさみちくんは黙ってください!」

身をひくまさみち。

「はい……それでどうするつもり?」

ニコッとするなおことるみ。

「決まっている! 返事をもらうに行くわよ!」


ホテルで夕食を食べるりなとなおこ。

「ご飯を食べたらすぐ移動しますよ。りなさん」

「はい……」

なおこの友達がお風呂に誘う。

「なおこ、ご飯の後一緒にお風呂に行かない?」

「ごめん、この後、わしは大事な用があるんじゃ……」

「わし? ん? なおこ、なんか臭うわよ。早くお風呂に入ったほうがいいんじゃない?」

りな、ご飯を食べながら言う。

「なおこ、私のことはいいから先に洗って」

なおこ、りなを連れて去る。

「ちょっと、なおこ! まだ食事終わってないわよ!」


ホテルの広場でりなとなおこ。まさみちとるみがたけしを待っている。

三人を気になるりな。

「なぜるみ達もここにいる?」

りなの質問に答えるるみ。

「アンタが変なことをしないか見張るためよ。まさみち、たけしは呼んだ?」

「うん、もうすぐ着くと思う。あ、来た」

広場に入るたけし。

「よー、まさみち。きたぞ……ってどうしてお前らまでここに?」

たけしの方に歩きながら言うるみ。

「よくぞ来てくれたな。たけし」

「そうりゃ……呼ばれたから」

タバコを持つふりをするなおこ。

「ふう……全く女を待たせるなんて……なんてやつだ」

「いや……なおこ……君たちがいるとは知らなかったけど……」

るみ、たけしのほっぺを叩く。

「いっててー! 何しやがる!」

「たけし! 女が告白の返事を求めなくても答えるのがマナーでしょー」

「なぜ告白のことを……」

「知られたらまずいのか? なぜりなに返事をしなかった!?」

「ちょっと待って! 俺はりなに返事をするつもりだったんだよ!」

るみ、たけしのほっぺを叩く。

「何しやがる!?」

「りなを追いかけなかったんでしょーが!」

「叩くほどのことか!?」

「さぁ! りなに返事をして!」

たけし、りなの前に立つ。

「……」

「ごめん、ここまで巻き込むつもりはなかったんだが……」

「大丈夫……りなが告白をしてくれて嬉しかった……」

「……」

「それで……返事なんだけど……」

りなたちと距離を置き見守るるみとなおことまさみち。三人の視線が気になるたけし。

「ちょっと! いつまでいるつもり!? 恥ずかしくて返事できないんじゃない!」

たけしに言うまさみち。

「細かいことは気にするな」

たけしに言うるみ。

「そうよ。私たちのことは気にしないで続けて……! ん? なおこ、あんたまだお風呂に入ってないの?」

「それより大事なことがあるでしょう?」

りなに返事をするたけし。

「……りな……ごめん、気持ちだけ受け取る」

たけしの返事を聞いて驚くまさみち。

「なぜそうなる!? たけし?!」

たけしの返事を聞いて驚くるみ。

「アンタ正気!?」

たけしの返事を聞いて驚くなおこ。

「たけしくん! りなさんのこと嫌いですか!?」

黙り込むりな。たけしに攻め込むるみ。

「たけし、なぜ断る!?」

「ちょっと待って! 俺はりなの告白を断ったんじゃない!」

「あれが断りじゃなかったらなんだって言うんのよ!」

「……今の俺はりなとつきあえない……今の俺はりなに相応しくない」

返事を聞いて説明をするるみ。

「はぁ? 何言ってる? りなは今のアンタが好きなんだから告白したんじゃない」

まさみち、たけしの考えを聞く。

「まぁ待てるみ。たけし、お前はりなさんと相応しくなれたならりなさんの告白を受けるつもりか?」

「いや、告白は受けない」

るみ、がっかりする。

「結局、断るのかよ」

「俺から告白するつもりだ! だからりな……それまで待ってくれないか……?」

困惑するなおこ。疑問を持つなおこ。

「お互い好きなのになんでこうなるのですか?」

たけしの代わりに答えるまさみち。

「それはたけしが男の意地を持っているから……そうだろ?」

「あぁ、そうだ。りな、これは俺のわがままかもしれないが……待ってくれないか?」

「いいよ。アンタの面倒を見るのはなれているからそれくらい平気」

「ありがとう。りな」

たけしの考えを聞くまさみち。

「それでたけしはどうやってりなに相応しい男になるつもり?」

「……」

「おい、たけし?」

「わからない……」

「は? わからない」

「りなにふさわしい男がどんななのかわからない……」

あきれた顔をするるみ。

「あきれた。対策とか考えてないなんて」

まさみち、りなに問う。

「りな、君はたけしがどんな男になって欲しい?」

「えっと……まず成績を上げることかしら」

まさみち、りなの返事を聞きたけしに教える。

「よっし、たけし。課題が出たぞ。まず成績を上げて」

「そんな簡単なものでいいのか?」

たけしに怒り出すまさみち。

「簡単? たけし! 成績を上げることがどれだけ大変かわからないのか!?」

たけしに怒り出すりな。

「成績が落ちないのか毎日油断大敵な日々なのよ! 決めた! たけし! 成績トップの私がアンタを叩き直してやる!」

りなの決意に賛成するまさみち。

「いいぞ! りな! こいつに勉強の厳しいさをわからさせてやれ!」

たけしに宣言するりな。

「たけし! これから毎日家庭教師の授業をするわよ!」

「毎日!? まさか週末にもか?」

「当然でしょう?」

「頑張る……」

なおこの臭いが気になるまさみち。

「なおこ、もうお風呂に入ったら?」

「そんなに匂いますか?」

なおこ以外全員が答える。

「臭う」

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