さあイケメン占い師になるぞ⭐
カラリナ髪の毛ばっさりいきます
占い師やると決めたら明日からでも始められるように準備をしないとですね!
カラリナは自室の鏡の前で自分の姿をまじまじと見る。腰まで伸びたピンクの髪に簡素なワンピース。今のカラリナはどこにでもいそうな女の子だ。
やはり女性ウケするイケメン占い師なら髪はショートにしてみるべきかしら??
長髪の男性が好き!という女性もいるがやはり短髪男性が好きな女性の方が多いイメージがある。
思いきって切ってみるか…
カラリナはテーブルの上に置いてあったハサミを手に取り、肩の位置でばっさりと髪を切った。そして見た目が重たくみえないようにさっとハサミで毛量を削っていく
こんなものかしら?
鏡には元々の髪の癖で毛先がふわふわ揺れるショートスタイルの中性的な見た目に変化した自分が写っていた。
我ながらなかなかかっこよく決まってる
次に衣装はどうしよう。クローゼットをがさがさと漁ってみる。
あ!良いものがあるじゃん!!
カラリナはクローゼットからいくつか衣服を取り出す。そう取り出したのはお父様の大事にしていた銀のローブにお母様の緑のズボン。そしてシャラシャラとした金のネックレスに指輪をつけれるだけつけて、と
めちゃくちゃ派手だけどなんかこういう占い師いそう!!!!
うちの両親は生前とても派手派手で私服がもはや占い師やサーカス団員とかなんかそっち系の華やかな職種の人だったんだよね。まあ職業普通の自営業だったけど⭐
よし!これで見た目はオッケー!!
あとは商売道具。あの男性占い師は手相だったから私は水晶使って占ってみよう!あ、でも水晶高いのでお父様の残した球体のガラスで代用します⭐
衣服を着替えてガラス球を片手にもつ自分の姿を見るとどこからどうみてもイケメン占い師!
これはもう明日からでも今からでも営業できますね⭐
ただ1つ問題があるとするならば水晶使った占いって適当にするにしてもどうやるんだろう??やっぱり水晶に何か写ってる風を装ったほうがいいのかな?
この占い師業何が難しいって何か見えてる演技なのかもしれない…
もう生活に困りすぎて占い師は占い師でもペテン占い師になろうとしていることに気づいていないカラリナだった。