星夜祭前日5
ラムとコーグとムスは外に出た。雪は降っているが、酷くはなく道に積もってはいなかった。
七色の光りに照らされ、木には装飾品が飾られ、町は華やかに。
通路には人が多くいて、祭りは賑わいをみせていた。
「ラム、離れないように、こっちね!」
ムスは左手でラムの右手を掴んで人の流れに逆らわずに歩き出す。
ラムも並んで歩き出す。
「店が見えないぐらい人がいるけど」
(品物をみる機会がない。これでは店に入るきっかけがない)
「ああ。それはね、見たい場合は店側に寄ってれば見えるようになってる。光る」
「どういう」
「ほら」
ムスが上手く店側によって人の流れにのる。
「!!」
(これは、遠視の魔法だ。窓側に商品が見える。これで好きな店に入るのか)
ラムは商品が見える窓側を凝視する。
「まぁ、お店を暗記していてもいいけどね。気になる店があれば入ろうか?俺は布と糸とー、後は食べ物は見るつもりだけど、ラムは?」
「ーー甘いもの」
(中々下町に寄る機会はない。絶対に甘い物はみる)
「甘いものは全てよる。服とかは?」
真剣に頷く。
「服はいらない。この服を貰ったから。アクセサリーも山程ある」
「あー、そうだよなー」
「一番お気に入りアクセサリーはムスのやつ。綺麗、軽い、好み」
「やったー!!作りがいがでてきたー!ありがとう!!」
「事実だから。もう少しで『アルス』だよね?」
「うん!ここ、入ろう」
(どこも飾り付けが綺羅びやか。やっぱり、祭りは盛り上がるみたい)
「わかった」
カランカラン
『アルス』の扉を開けると音がして、白い帽子にエプロン、白の上下でシェフのフーリが受け付けにいた。
店内は紙で作られた星や太陽、牡牛座や魚座等の黄道十二星座が折り紙で作られ、華やかに飾られていた。
テーブルも星夜祭に合わせて星空のテーブルクロスへと変わっていた。
「いらっしゃいませ。ご予約の方ですね?」
フーリは笑みを浮かべながら、受け付けにいた。
「はい。ムスです」
「係の者が案内しますのでお待ち下さい。ご予約の方2名ー!」
フーリが言うと店内飲食の方からお盆を持った、服装は黄色のワンピースに白のエプロンとシンプル。年齢は30代位の定員、顔立ちは瞳が青で目鼻立ちが整った綺麗系。髪型はポニーテールな人が側まできた。
「定員さん?」
「あー、星夜祭だけは定員として中で箱折りをしている、フーリの奥さんが店を出る」
「え」
(フーリさんは結婚してたの?)
「どうぞ、こちらへー」
「はい。まあ、フーリはいい年齢だよー。悪ノリするけど」
二人は定員に促され座る。
「予約してたコースで」
「どんなコース?」
「甘い物が全部来るやつ。半分にして、全種類コンプリート」
「それ、一択」
ラムは真剣に頷く。
「では、予約していたコースで。こちらから飲み物、メインを選びください」
メニューを渡され、それぞれ2人で開く。
「ダージリン、メインはシチューパイの包み焼き」
「ダージリン、メインは魚の包み焼き」
「ダージリン2つに、シチューパイ、魚の包み焼きでよろしいですか?」
「はい」
「ご注文ありがとうございます。出来上がるまで少々お待ち下さい」
店員は軽く頭を下げて厨房へ消えていく。
先に飲み物が運ばれ、2人は何気ない会話を始めるのだった。




