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生贄聖女とお人好し魔技師  作者: 綴螺
お迎えの時間
94/114

星夜祭前日

ーーーー星夜祭前日ーーーー



 ダーラス店は色とりどりの花を看板に飾り、人が通ると橙色の淡い光が降り注ぐようにした。

 扉はキラキラと赤、青、黄色、水色、緑、茶色、白、黒と輝く細工をしてあり、目立つようになっていた。

 中は配列こそ変わってないが至る所に花を飾り付け、華やかになっていた。

 品物は月光草の模様やペアアクセサリー、子供向けのぬいぐるみ等、星夜祭に合わせて多めに揃えている。

 ペアアクセサリーは特に多く、シックな物、華やかな物とさまざまだ。さらに、後は小さな祝福された品物のが多い。

 

「少なかったか」


「え」


(かなり多く見えるけど、無くなる予定?星夜祭は前日からお店は大盛況だとはいう。祭りは3日間。前夜、当日、後夜。雑貨等の形が残る売り物は前夜が一番売れるとは聞いたことがあるけど)


 品物は裏に山のようにあり、可愛らしい動物のぬいぐるみ、ペアアクセサリーもある。

 ラムは目を丸くする。


「星夜祭は売れるからねー。じゃあ、行ってきまーす!」


「行ってくるよー」


 ムスは護衛の任務があるため、いつもの長袖、長ズボンにショルダーバッグを下げた服装で足早に出ていった。

 コーグもムスの頭の上で返事をして、一緒に出ていった。


「いってらっしゃーい!」


「気を付けてね」


「いってきなさい」


 3人はムスに声をかける。


「ラムちゃん、おめかししましょー。化粧して、服をきて、ヒールはなしでー。うふふ、楽しみ」


「え、あ、はい」


(にこにこと笑いながらユリアさんは本当に楽しそう)


「ペディロ、ラムちゃん連れて行くわねー。店はまだ大丈夫でしょ?在庫を作って置くだけだから」


「大丈夫だ。売れそうなのを作り置きしよう。店はまだ開けない」


 ペディロが頷く。


「よーし、いきましょ、ラムちゃん!綺麗にメイクするわ」


「はい」


(あまり、見た目を綺麗にするのは興味ないのだけれど、、。皆、どうしておめかししてくれるのだろう)


 ラムは頷いて、ユリアに連れられて居間に連れられてきた。

 ユリアはメイク道具である、リップにチーク、アイシャドウ、アイメイク、ファンデーション、下地、、とあらゆる物を持ってきて、手鏡を置く。


「まずはラムちゃん、着替えましょう。ムスはセンスいいから、バッチリ可愛いの確保したみたい」


 ユリアは寝室へラムを招く。

 そこで、ラムは白と赤の生地を見る。

 広げられた服はワンピースで、ラムの身長にピッタリで長め。裾の方に3角の赤い模様があり、可愛らしい。フードもついていて、雪や雨を防ぐ意味もあるらしい。


「サイズピッタリ、、」


(どこで測ったのか)


「私がサイズを言ったから、サイズピッタリよ。間違えて入らなかったら間に合わないもの。うんうん、似合う似合う!可愛いー」


 ユリアは満足そうに頷く。

 ラムはユリアが使っているドレッサーの鏡の前に立つ。

 白に赤はとても映え、金髪とアイスブルーの瞳にもあう。

 派手過ぎず、地味過ぎず、質が良く、さりげなくいい服だった。

 靴も見せられたが、焦げ茶の質の良く歩きやすいヒールの高さ5センチをキープした丸みを帯び可愛らしい。


「まぁ、兄様達が選ぶより動きやすいし、派手じゃない」


(兄様達はこれでもかと総刺繍が入ったものや動きにくそうなドレープたっぷりのワンピース。アクセサリーは大ぶりで品と質はいいが重いのばかりだから)


「アクセサリーは、、気合い入れすぎじゃないかしら、ムス」


 ラムがアクセサリー箱を覗くと金色イヤリングにはシンプルな円上の形だが、魔工品のように綺麗に細かく模様が掘られていた。

 髪留めに関しては月光草モチーフのゴムが一つ、薔薇の花でただ刺す飾りが3つ。色は青、赤、白。

 ネックレスはいつの間に作ったのか、シェーラの形をした石をメインに脇にクロッカス、リンドウを散りばめている。


(シェーラ可愛い!ムスはセンスがよい。シェーラがにこにこ笑っている。精霊が見えないと作れない代物)


「可愛い。これ、頂いていいのですか?」


 ラムはネックレスを手に取る。

 明らかに魔工品で、防御魔法が山のようにかけられていた。

 頼んだら数百万はくだらない。こないだのムスの技量を見れば払ってでも高くない値段だった。


「ええ。ムスがラムちゃんのためだけに作ったアクセサリーだもの。つけなかったら、悲しむし、もらってくれない場合は、仕事しながら急いで作るでしょうね」


「あ、はい。頂きます」


 ラムが先にイヤリングを両耳に着けるとふわりと魔法に包まれる。


(温度調整、暖かくも寒くもないように。さらに、強い魔力の塊。魔法を弾く防御に強化、回復魔法、2つつけると増幅する魔法も。魔工品だよ、これも)


 ラムは身に着けてムスがアクセサリーに情熱を燃やしているのを理解した。


「ラムちゃん、先に化粧してからネックレス着けて、髪を整えましょうねー」


 ラムはドレッサーの前にある椅子に座り、ユリアが整えるのを待つ。

 


ーーーーー数十分後ーーーー



 ラムの肌はつやつやで黄色のシャドウに派手過ぎず綺麗に可愛らしく、誰が見ても振り返るような仕上がり。

 髪は編み込みをし、ハーフアップ。髪は短いのに、髪留めをして華やかに見せていた。


「うん、、綺麗」


(私が好みなよう、派手過ぎず軽く綺麗で、ユリアさんの化粧はとても上手。綺麗に仕上げて、髪も全て綺麗にまとまっている。うーん、家のメイド達がセットしたみたいに綺麗。なんでだろう。ダーラス家は貴族ではないのにできるのか)


「でしょうー!やったわー!ラムちゃん、お店の方に行きましょう!」


「はい」


(考えてもわからないだろう。ムスに後で聞いてもいいが、ペディロさんは王室勤めだったから、目が超えるのはわかるけど、技術は、、)


 ラムはユリアに引きずられながら、考えごとをしていた。

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