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生贄聖女とお人好し魔技師  作者: 綴螺
お迎えの時間
88/114

結界

 薄暗い通路の中、金属製の重厚な扉が現れた。

 ヴァーゴが魔法で鍵を出して、鍵を回し扉をあける。

 ゆっくりと扉がゴゴゴっと、空いていき魔法の陣が壁、地面にびっしりと書き込まれていた。その中央に剣がさしてあった。


(ーーー、なんか、普通の剣じゃない気がする。それに、黒いモヤが出ている)


 ラムは中央の剣から何かがいるような気配がしていた。

 その剣からよくない煙や黒いモヤも見えていた。

 

「ーーいや、壊れかけてる」


 ムスが入った瞬間にそう呟き


「ヴァーゴさん、右!!いる!」


「そこ!」


 ムスの声とアルマが飛び出すのは同時。

 ガキンっと音が響く。


(刃物の音。武器ありか。なら)


「仕留め損ねた!」


 アルマは直ぐに後ろに下がって臨戦態勢。

 エプロンは投げ捨て、ラムの隣へ。


「空へ舞い上がれ、風よ、全て、吹きとばせ《風の魔法》(ハリケーン)!」


 ラムは、神殿の壁側に向かって広範囲に魔法を叩き込む。

 柱がぐらりとゆれ、まともに立つこともできないぐらいな強風か吹き荒れる。風という生易しいものではなく、嵐だった。


「ムス、修復」


「ヴァーゴさん、大丈夫ですよね!?」


「ああ、助かった。2人共よくわかったな。今、舞い上がったのは4人か」


 大剣を構える。


「殺気あった」


「敵意あったから。俺、修復に入るからよろしく」


 ムスは剣の前まで、近づき魔針を剣の束に突き刺す。


「ーーー、かなり危険。コーグ、防御だけ。後は周囲よろしく」


「コーグバリアー!ムス、ファイトー!」


 コーグは叫ぶと薄い防御膜をムスに張り、耳をぴょこぴょこと動かして警戒している。


「わかった。近づかせない」


 アステラが構える。


「前衛が3人、分担はそれぞれでよいですかな?」


「オッケー、アーマラ!」


「承知した」


「もうそろそろ、落ちるよ」


 ラムが言うと嵐がピタッと止まり、床に4人は叩きつけられた。


(1人は剣士か。アルマの弾いたものは剣。もう一人は魔法使い。魔法は並。もう一人はシーフか何か。遠距離。もう一人は、、何?魔力はあるけど、、魔法師にしてはおかしい。皆、黒い衣装を着ているけど、何の組織?)


 ラムは4人を分析していた。

 ただ、1人だけ異様な気配を感じていた。


「呪はーー、あの人!」


「コーグ、呪きらい!」


 ムスが叫ぶとコーグが黒い弾がラムがおかしいと思った人に向かう。

 その人がコーグの魔法を黒い煙のような鞭で払う。


「ーー!!呪術師!?身体を、心を、纏う強き光、そのまま纏い盾となれ《光の精霊》(ガードマインド)」


 ラムは即決で精神異常耐性を6人につける。


「ラム、防御頼む!!〈祝福〉」


 ムスは魔針を空に刺す。

 指した箇所から模様が浮かび上がる。

 自分の魔力で上から祝福のマークであるユリのような白い花の花弁と月桂樹の葉が6人を囲む。


「ーー判断がいい。かなりの腕の魔技師か。呪術師としては不足なし」


 黒いローブを被った人は男性だった。

 煙は姿を変え、鞭を剣を弓を魔法を生成する。


「ムス!?」


「呪術師は達が悪いから、攻撃は全て避けるか払ってくれ。俺、3つ同時しかできない。魔針修理に出してて3本しかないから。流石に呪返しは時間がかかる」


「私が払う。柔らかな風、変化自在に動き回れ《風の精霊》(ウインド)」


(想像は力。弓矢、魔法、剣を風で払う)


 ラムは《風の精霊》(ウインド)を操って攻撃を払う。


「お姉ちゃん、防御は任せた。呪術師は私がとどめをさす」


「私は、剣士の相手を」


 アーマラは槍を構えて走る。

 なぜなら、他に魔法使いと弓矢がいるからだ。


「私は守る」


 アステラは剣を構え、ラムとムスの場所に。


「ヴァーゴさん、星霊はわかるよね?起こして。邪魔な呪は隔離した。後は修復するけど、、意識がないときついから」


 ムスは息を吐いて、ヴァーゴを呼ぶ。

 そして、ムスは〈祝福〉を維持しながら、ぶつぶつと言いながら針を縫うような動作している。


「わかった。星霊、ヴァーゴ、、いるなら、力あるなら、返事を」


 ヴァーゴが剣に向かって呼びかける。


「書き換えか。凄まじい力だ。お前、魔力どうなっている?自分に呪返しまでかけて」

 

(魔技師は呪術師と対になる存在だと聞いてはいたけど、、。ムスの魔力、技量か)


「ここをこうして、、」


(聞いてない。凄まじい集中力。修復はかなりの能力がいる。構ってやる必要はないし、ムスは何も聞こえないだろう)


「無理か。なら」


「そこ!!」


 アルマが飛び出して蹴りをいれた後に〈骨砕き〉を構えて鳩尾にいれて、吹き飛ばした。

 アルマは直ぐに魔法使いにも殴りかかり、叩きつけたが、姿が消えた。

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