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生贄聖女とお人好し魔技師  作者: 綴螺
お迎えの時間
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ムスの準備

「予定通りアーマラさんには会えたし、後は弾と魔針を用意するけど、神殿内って闇魔法減衰したような気がするけど、どうだっけ?」


 ムスが廊下を歩きながら、ラムに質問する。


「減衰したね。でも、ムスなら魔力的に大丈夫では?多いから減衰されても大丈夫だよ」


「込めた魔法威力が減衰したら、困るから。予想と効果が違うと戦略も変わる」


「そうだけど、物に最初から魔力を閉じ込めて発動するから、威力減衰はかからないよ」


「え!?」


 ムスは目を丸くする。


「魔力減衰は今、この場所から魔法を出すときにかかる。もう、魔法は作成されて、発動するだけだから、かからないよ。結界はだから、陣を書くの。減衰しないようにね。最後に魔力減衰するのは不備がないように念のためだよ」


「そうなんだ、、」


「そうだよ、ムス。魔法減衰は場に発動する前に威力を奪うものだから。だから、大丈夫だよー。因みに魔力の塊は魔法じゃないから、威力減衰しない。基本ー」


「コーグは物知りだねぇー。いいこ、いいこ」


 ラムは背伸びしてコーグの頭を撫でる。


「わーい!!コーグ物知り!」


 にこにこと嬉しそうに撫でられている。


「流石に魔法威力減衰する魔法は知ってるけど、効力まではしらないから、、」


「まあ、間違えている魔法師はいるね。魔力を吸取る魔法と組み合わせると、両方で減るから」


(魔力を吸い取る魔法は防御魔法もかけたものが無意味になるから、最初からかける人はいない。同行者にかなり速い魔法師か、魔法師でも魔力でねじ伏せて発動するかによる。つまり、即魔か、魔力が高い人しか突破できないため、難しい)


「えっ、、。なら、準備」


「いらないよ。神殿は聖騎士がいる。聖騎士は聖女の加護がかけられているけど、魔力を吸い取る魔法でなくなる。聖女の加護は聖獣だけがかけたものは違うけど、一般的に聖騎士の加護は魔法と加護両方でかけるよ。だから、魔力を吸い取ると崩壊する。まぁ、聖獣だけでかけるのは大変だからね。聖獣を呼ぶだけで魔力持っていかれるから、それから聖獣だけで加護をつけるとなると、2、3年で一つかな。他のこともできるから、加護をつけるために魔力を貯めるかは聖女次第」


「うそ、、」


(まあ、一般的には加護だけでつけてると思っても仕方ない。ムスは魔法の陣が見えるだろうから、びっくりしたのだろうけど)


「あれ、魔法の陣と聖獣の加護の合わせ模様だったの!?てっきり、聖獣だとおもったああああ!だから、防御系は陣が似通ってたのかぁぁ」 


「やっぱり、ムスは見えるからわかると思ったよ。だから大丈夫。魔法は陣なら通るから、弾は作れば大丈夫」


「じゃあ、気にしないでいいのか。魔法は唱えられないし。コーグは?」


「コーグは魔法使わないで精霊魔法にすればいいだけだから、問題ないよー。コーグ、強いから精霊魔法だけでも何種類も使えるから、問題なし。それより、ムスは結界修復の話をしていた方がいいと思うよ」


「あ。そうだね。ラムには言わないと。ちょうど庭園まできたし。人払いは済んでるよね?」


 2人は歩きながら、庭園の前にきていた。庭の扉をあける。

 鬱蒼としげる草木に整備された石畳の通路。木々たちに太陽の光が硝子を通して木漏れ日となって当り、背の低い薔薇やラベンダーが花を咲かせる。

 水が流れる小道に、石畳の通路は涼しげに続いていて、真ん中の少しだけなだらかな丘になっている場所に白いパラソルとテーブル。椅子がある。

 2人は椅子に座る。


「ここは、侯爵家の人しか利用しないからいない。人払いしてあるよ」


「よかった。じゃあ、結界の修復の仕方だけど、魔技師の能力でする。〈見破り〉で結界の分析して、足りない場所を祝福で成長させて修復する」


「魔法で分析して重ねがけして修復するじゃ直らないの?」


(魔法の結界の綻びなら、重ねがけして、修復すれば直るけど)


「あの結界は精霊魔法より魔法に近くて、聖獣より精霊に近い、聖剣に精霊に近い星霊がいる特別な剣だから、魔法修復では全て直せない」


「え?精霊がいる?」


(そんな話聞いたことないけど)


 ラムは首を傾げる。


「コーグみたいな精霊じゃなくて、星の精霊だね。武器についてる護りの意思ある生き物。呪物とは違う、、。魔工品とは違う、会話ができるもの。会話はね、できる人とできない人がいるけど、俺は悲鳴が聴こえるから、触れればわかる。だから、ジールに同行許可を出せといった」


「星の精霊、、。聞いたことない、けど」


(ムスが嘘を言っている可能性はない。なら、本当)

 

「これは、武器に触らないとわからないからね。結界の剣なんか触らないでしょ?」


「確かに」


 ラムは頷く。


「弱っているとさらに声が小さいから、治したことがある人じゃないと向かない」


「ムスは何か治したの?」


「王室の剣」


「、、、ああ、そっか」


(ムスは助けを求められ、試にしたら、治ったパターンそう。ムス、思ったより、ありえないことしてるよ、、、)


「まぁ、あれは騒がしかったからだけど、、。だから、魔針で修復しないと。魔法はしたことないけど、嫌だーって言っていたからね」


 ムスは1人で頷いている。


「なるほど、、。なら、魔技師がいるか。わかった。私が結界をはる。破れるのはあり得ないから。私は防御系はかなり得意」


「お願いするよ。集中しないと治せないし、ラムなら上手く星霊が見えたらサポートできそうだから」


「私も見える?」


「なんとなくね。よし、話は終わり!お茶しよ!」


「コーグもー!!」


「そう。紅茶はあるから、もってこようか」


 ラムはメイドに頼み、物を持ってこさせ、2人とコーグはお茶をしてゆっくり過ごした。

 ムスは途中で弾を作り始めたが、ラムは興味津々で見ながら質問しつつ、作業を除いていた。

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