アーマラとムス2
「終わったー!」
ムスは戦闘が終わったことが、嬉しいため、にこにこと笑っている。
「お疲れ様です」
シューテルは苦笑しながら、ムスを見ていた。
「ムスー!お疲れー!」
ラムの腕から抜け出してムスの頭の上にのる。
頭の上でコーグは寛ぐように転がる。
「本来は精霊も一緒に攻撃してくるとなれば、戦闘は嫌いといいながら、腕は良いということか」
アーマラは頷いている。
「コーグ、お帰りー。やっぱりコーグがいないと不安」
「コーグは一緒にいるから、安心してムス」
「アーマラ、これでいい?ムスは近接できるなら、言ってくれればいいのに」
(普通に払って〈骨砕き〉ぐらいはできそうだった。しかし、ムスはワイバーンの戦闘では一切、近接をしていない)
ラムはコーグを追いかけて3人の側にきていた。
「いやいや、いつも両親にはなってないって言われるし、技能は使えても一瞬で投げ飛ばされておしまいだから。今回は何が使えるかだから、近接したけど、実戦は追い詰められないと出さないことにしてる」
アーマラとシューテルがムスの答えを聞いて考え込む。
「いつもペディロからぽい。ユリ母さんからポーンって飛ばされてるー」
(ユリアさんは置いといて。ペディロさん、近接もできるね、これは)
「アーマラ、シューテル。ムスの母親はアルマレベルだから置いといて。むしろ、上かな。速いから。魔法使えないで、拳闘士だけだから」
「ああ、、お嬢様レベルですか。わかりました」
「なら、飛ばされますな」
2人共頷く。
「俺は遠距離でサポートが一番だから、ラムと一緒の位置で戦います」
「コーグもー!!ムスの頭の上が定位置!コーグ、ムスとラムを守るー。嫌いなやつはポイ!」
「アーマラ、ムスには精霊がついていて、名前はコーグ。とっても強くて賢いの。魔法が飛んでくるよ」
「ほう。精霊付きですか。頼もしい限りで」
アーマラは頷く。
「コーグだよー!」
「コーグだーって言っているよ」
「コーグですか、、。コーグさんですかな?元気でよろしい」
「褒められたー!」
コーグはにこにこと笑いながら飛び跳ねる。
「よかったなー、コーグ」
「コーグ、喜んでる。アーマラ、ムスは私を担いで逃れるから安心してね」
「なんと!」
「本当ですか!?」
アーマラとシューテルがムスに詰め寄る。
「え。は、はい。俺も魔力が多いから効かないみたいで」
「ムス、入隊するなら給料は高くだす。入る気はあるか?」
シューテルがすぐにムスの肩に手をのせて誘う。
「ないです。俺は職人なので」
ムスは即答。
「シューテル、ムスは職人だから、無理だよ」
(無理矢理いれられたら、大変。釘をさしておく)
「ーーーお嬢様の言うままに」
「惜しい人は大抵、別な仕事を持っている。仕方あるまい」
アーマラとシューテルはムスの一声ですぐに引き下がった。
「アーマラ、明日はよろしくね。ムス、帰ろう」
「うん。アーマラさん、明日はよろしくお願いします!」
「ムスさん、コーグさん、明日はこちらこそよろしくお願いします」
アーマラとムスは握手をかわし
「よろしくー!」
コーグは飛び跳ねて挨拶をする。
ラムはムスとコーグを連れて、訓練所を後にした。




