アーマラ
長槍を持ち、銀鎧を着こなした長身の初老男性。
顔には皺が刻まれており、歳は50歳代だというが、60歳代と言われても不思議ではないぐらいに年老いた雰囲気だ。
ラムはアーマラにムスを紹介する。
「アーマラ、ムスだよ。明日はよろしくね」
「アーマラさん、よろしくお願いします」
「コーグだよー、よろしく!!」
コーグはムスの腕の中で伸び縮みしていた。
「コーグ、アーマラは見えないし、聞こえないから、わからないかな」
「そんなー」
コーグはしょんぼりとムスの腕の中で項垂れてしまった。
「わー!!コーグ、落ち込まないで。ほら、普通は見えないから。ラムは見えるから、普通にしてていいから」
ムスはコーグを撫で回して慰める。
「よしよし、随分人懐っこい精霊だな。手合わせをしたいのだろう?その間、コーグ」
シューテルが手を伸ばす前にラムが前に出て
「コーグ、おいでー。私と一緒にアーマラとムスの模擬戦みようねー。一番近い特等席に一緒に椅子に座ろう。おいでおいで」
「ラムのとこいくー!」
コーグは身体を伸ばして、ラムの腕の中に収まる。
「コーグは可愛いねー。残念だけど、シューテルは諦めてね」
コーグを腕の中に抱いて、椅子の側に向かう。
「え!?手合わせって!?」
ムスは目を丸くしていた。
「ああ、手合わせで連携を図るから、必須になっている」
「シューテルさん!?え、え!!ちょ、アーマラさんもそれでいの!?」
「一番わかりやすくてよい。ムスくんは戦えるのだろう?なら、実戦あるのみ」
「ええー。なら、やりますが俺、弱いですよ。弾を変えるので待っててください」
がっくりと肩を落として、銃を取り出し弾を入れ替える。
「珍しい物を使うのか。これは、しっかり見ていなければ」
「まだ?」
「まーだー?」
ラムは会話が聞こえていたが、位置につくように促す。
コーグはラムの膝の上で伸び縮みしている。
「ラム様、お待たせしました。今、参ります」
アーマラがラムにうやうやしく、礼をし、慌てて位置につく。
「はい!いきます」
ムスも慌てて配置につく。
審判はシューテルが務めるらしく、真ん中に移動する。




