表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生贄聖女とお人好し魔技師  作者: 綴螺
一章 捜索
72/114

精霊達

「ぶふっ!」


「ムスだーー!」


「久しぶりー!」


「今、皆でこっちに住んでるー!!」


「また、会えて嬉しいー!!」 


「また、お菓子くれるなら、白い球に魔力いれるぞ」


「また、遊ぼー!!」


「皆、落ち着いて!窒息しちゃう!」

 

 広場、噴水(聖水が溢れている)があり、季節の花が咲き乱れ、果物がなっている庭についた瞬間、そこにはたくさんの精霊がいた。

 サラマンダー、トニト、デネブラ、正方形の形に丸い黒い目、雪の結晶を周囲に出している、グラキという氷の精霊。

 身体ほど長い髪に幼く可愛らしい女の子の姿を水で作り出した形をした、ウィンディーネという水の精霊。

 鍬を持った小さいおじいさんの形をしたノームという土の精霊。

 旋風を起こしながら、その中心に幼子の形が薄っすら見える、気まぐれと有名な風の精霊、シルフ。

という精霊達が山程遊んでいた。

 ダースが部屋に入り声をかける前、ムスを発見した精霊達がムスに突撃。

山のような精霊達にしがみつかれている。

 慌ててラムが精霊達を剥がす。


「お前達、少しは落ち着け!」


 ダースの側にいるサラマンダーが現れ一喝。


「バーン!!ムス、大丈夫!?」


 コーグの声が聞こえると精霊達が吹き飛んだ。


「「「うわーーー!!」」」


 コーグが危険と判断したらしく、精霊達はムスから剥がされた。


「すーはー。ああ、息が吸える、、。ありがとう、コーグ」


「ムス、しっかり。皆、急にしがみつくのは駄目!!兄様、別の部屋にしましょう」


(精霊達に好かれてるのはいいけど、精霊の塊ができるとは思わなかった。暴走したら、またしちゃうかもしれない。別の部屋にしよう)


「ええ、行っちゃうの?」


「やだー」


 グラキとウィンディーネがムスの足にしがみつく。


「これから大事な用事が終わったら顔を出すから、遊ぶのはその時な。皆、一気にしがみつかないでくれ。呼吸ができない」


「ムスの意識なくなるのだめ!コーグ怒る!!」


 ムスの頭の上でボヨンボヨン飛び跳ねる。目をキリッと鋭く釣り上げていた。


「誰かムスとラムの護衛にと思ったのだが、騒がしくて集中できなそうだから、他の部屋にするか。今日は山のように精霊達がきているようだから」


「護衛!?」


「悪い奴いるのか?」


「ここ、1番安全」


「大人しくしてる!」


「悪い奴らきたらふっとばす!」


 精霊達がわいわいガヤガヤと声をあげて、最後に大きく頷く。


「だそうだ。ラム、このまま広場にするか?」


「みんな、大人しく静かに、ムスに張り付かないと約束できる?」


「「「「わかったー」」」」


 大きな声と共に精霊達は頷く。


「兄様、ここでいいよ」


「私もここで大丈夫です」


「皆、静かに護衛してくれるならここで作業する。奥に休憩所がある。そこにしよう」


「こっち」


 グラキが誘導してくれるようで、ダースの前にでる。

 サラマンダー、トニト、グラキ、ウィンディーネ、ノーム、シルフ、デネブラと5人を囲むように警戒している。


(警戒の仕方がやる気に満ち溢れて、真面目そのもの。何だろう、いつもやる気はあるけど、気ままなのに)


 ラムは首を傾げる。


「ここ!警戒する!」


 グラキが連れてきてくれたのは、噴水の奥に隠れている檜で作られた椅子にテーブル、上にパラソルまでつけられ、ティータイムを楽しむ用だった。

 脇にはティーセットが置かれて、茶葉を置く檜の棚まであった。

 精霊達が休憩所の周りを飛びまわり、警戒している。


「真ん中にムスとラムとジール王子か。ギースと俺は離れた場所にいて、異変を感じたら近くにいく」


 2人はそういって、3人が見える少し離れた場所に移動した。


「早速始めようか、ラム」


「そうだね。まず、北だから、南に向けて探そう」


 ムスはメモ帳を取り出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ